文献詳細
今月の臨床 難治性合併症を診る—婦人科
難治性不妊症
文献概要
抗精子抗体の不妊症における意義
抗精子抗体による不妊症発生の機序として,①精子の性管内通過障害,②受精現象に対する障害作用,③受精卵への影響が考えられる.
第一の性管内での精子通過障害としては,抗精子抗体が血中より頸管粘液(CM)内に移行しあるいは局所抗体産生により精子のCM内への進入が阻害されることが判明している.さらに,AIH後の腹腔鏡検査で腹水中に検出される運動精子の数が抗精子抗体保有婦人で著しく少ないことも明らかとなっている.
抗精子抗体による不妊症発生の機序として,①精子の性管内通過障害,②受精現象に対する障害作用,③受精卵への影響が考えられる.
第一の性管内での精子通過障害としては,抗精子抗体が血中より頸管粘液(CM)内に移行しあるいは局所抗体産生により精子のCM内への進入が阻害されることが判明している.さらに,AIH後の腹腔鏡検査で腹水中に検出される運動精子の数が抗精子抗体保有婦人で著しく少ないことも明らかとなっている.
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