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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻10号

1994年10月発行

今月の臨床 難治性合併症を診る—婦人科

難治性不妊症

12.抗精子抗体

著者: 小森慎二1 香山浩二1

所属機関: 1兵庫医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1224 - P.1225

文献概要

抗精子抗体の不妊症における意義
 抗精子抗体による不妊症発生の機序として,①精子の性管内通過障害,②受精現象に対する障害作用,③受精卵への影響が考えられる.
 第一の性管内での精子通過障害としては,抗精子抗体が血中より頸管粘液(CM)内に移行しあるいは局所抗体産生により精子のCM内への進入が阻害されることが判明している.さらに,AIH後の腹腔鏡検査で腹水中に検出される運動精子の数が抗精子抗体保有婦人で著しく少ないことも明らかとなっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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