icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻10号

1994年10月発行

今月の臨床 難治性合併症を診る—婦人科

難治性感染症

24.骨盤内感染症(PID)

著者: 野口昌良1

所属機関: 1愛知医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1256 - P.1257

文献概要

骨盤内感染症(PID)の定義
 婦人科領域の感染症は内性器感染症と外性器感染症とに大別される.このうちの内性器感染症が卵管性不妊症や子宮外妊娠の原因となるが,米国において細菌感染による骨盤内炎症性疾患をPID(pelvic inflammatory disease)と総称したことより,このPIDが骨盤内感染症を表すものとして広く用いられるようになった.とはいえ,骨盤内感染症とは,卵巣および子宮付属器とその周辺のさまざまな病態を含むため,あまり明確なものではない.そこで近年,骨盤内感染症(PID)を“子宮頸管より上部の性器に発症する上行性感染であって付属器(骨盤内膿瘍を含む)を中心とした疾患”,という明確な位置づけがされた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら