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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻11号

1994年11月発行

雑誌目次

今月の臨床 難治性合併症を診る—産科 産婦人科合併症

1.早期発症型妊娠中毒症

著者: 古橋信晃

ページ範囲:P.1312 - P.1313

用語・定義
 「早期発症型妊娠中毒症」という用語は日産婦学会で決定された妊娠中毒症の定義・分類などには含まれていない.最近の本邦での報告をみると,概念的には妊娠28週以前に発症の妊娠中毒症を指しているものと思われる.欧米ではearly-on—set preeclampsiaという概念は,はっきりせず,文献的にearly-onset preeclampsiaは34週以前の発症と定義している報告もあるが,ISSHP,ICD,米国分類などいわゆる国際的な妊娠中毒症の分類にはまったく用語そのものが認められない1).本邦では「早期」という用語の代わりに妊娠28週以前の妊娠中期発症ということで「中期発症型妊娠中毒症」という用語を使用するものもいる2).さらに1992年の日産婦会決定事項である妊娠中毒症の改訂病型分類の定義に沿って考えると,「早期発症型妊娠中毒症」という概念は純粋型,混合型とはまったく関係なく,発症時期のみだけで捉えられ,その中には純粋型も混合型も含まれることになる.

2.産科ショック

著者: 金山尚裕 ,   寺尾俊彦

ページ範囲:P.1314 - P.1315

 1992〜1993年度に行われた厚生省の“妊産婦死亡・ニアミスの検討(寺尾班)”で,それらを起こす頻度の高い産科疾患は出血性ショック,子癇,羊水塞栓症,重症妊娠中毒症(HELLP症候群を含む)であることがretrospective studyより判明した.出血性ショックは2次性のDICを,また子癇,羊水塞栓症,重症妊娠中毒症はvasospasmのため血管内凝固亢進が起こり,DICが発生することが多い.したがってDICの対処が産科ショックの治療において重要な役割をもつ.本稿では産科DICに対する診断・治療について述べる.

3.羊水塞栓症

著者: 米山剛一 ,   進純郎 ,   荒木勤

ページ範囲:P.1316 - P.1318

 羊水塞栓症とは,分娩中に比較的多量の羊水が母体血中に流入し羊水成分が肺小血管に塞栓をきたし母体に呼吸不全,循環不全,DICなどの重篤な症状を引き起こす疾患である.本症の発生頻度は約20,000〜30,000の妊娠に1例とされ,まれな疾患と考えられている.しかし,母体死亡率は約80%にものぼり難治性産科合併症の一つと考えられる.
 図は当教室における羊水塞栓症への対応のフローチャートである.本症は疑った時点で速やかに診断と治療を同時に開始することが重要である.

4.常位胎盤早期剥離

著者: 辰村正人

ページ範囲:P.1320 - P.1322

 胎盤早期剥離は妊娠末期(28週以降)に突発的に起こる疾患で,産科DICの代表的疾患であり,診断治療に要する時間が予後を左右する.DICのため急性腎不全,肝不全,シーハン症候群などの臓器症状を見ることも少なくない.早期に診断治療しないと母児ともに予後が悪いが,現在でも胎盤早期剥離発症を予知することは困難な現状である.

5.子宮筋腫

著者: 福西秀信

ページ範囲:P.1324 - P.1325

 女性の晩婚化や,超音波診断法の利用により子宮筋腫と妊娠の合併例をみる機会が増加してきた.その頻度は最近では全妊娠例の約1.0〜1.9%といわれ,時にはその取扱いに苦慮することもある.ここでは子宮筋腫を合併した妊娠の取扱いについて述べる.

6.CIN

著者: 脇田邦夫 ,   蔵本博行 ,   西島正博

ページ範囲:P.1326 - P.1327

 30歳以上を対象とした老人保健法による検診事業の制定により,子宮癌検診は普及し前癌病変や早期癌で発見される症例が増加している.一方,性の欧米化に伴い若年者のそれは増加傾向にあるとされている.われわれは,1981(昭和56)年より子宮頸部異形成および早期癌に対し,各種レーザーを応用し良好な成績を報告1)している.
 今回,われわれのレーザー治療症例において妊娠合併例について若干の考察を加え報告する.

7.コニゼーション後の妊娠

著者: 川村光弘 ,   斎藤聰史

ページ範囲:P.1328 - P.1329

 近年早期の悪性腫瘍に対する機能温存治療が注目されてきた.子宮頸癌においても臨床進行期0期および1a期の早期癌症例に対して,子宮頸部円錐切除による子宮温存手術が採用され始めている.もちろん悪性腫瘍の治療は,腫瘍の根治による予後の改善が究極の目標であり,いかなる機能温存手術も,治療成績を悪化させるものであってはならない.また,単に臓器としての子宮を温存するのではなく,妊娠,分娩の機能が高度に維持される方法であることが必要である.
 以上の点から注目されているのが,治療的レーザーコニゼーションであり,この方法はこれらの条件を満たすものと考えられている.当院でも1992年以降,妊娠の希望のある症例に対しては,この方法を標準術式として行っている(表).

8.卵巣悪性腫瘍治療後の妊娠

著者: 安田允

ページ範囲:P.1330 - P.1332

 近年,卵巣癌の治療成績はCDDP投与法の確立とともに目覚ましく向上し,Ia期癌の5年生存率は90%以上までになってきた.このような背景にあって,若年者や挙児を希望する婦人に発生した卵巣悪性腫瘍に対する妊孕能保存療法が最近問題となっている.
 そこで今回は若年婦人に発生する卵巣悪性腫瘍を中心に解説し,保存手術の適応と管理方式,さらに化学療法と妊娠などの諸問題について述べたい.

血液系合併症

9.ITP

著者: 鈴木重統 ,   松田ひとみ ,   平塚志保

ページ範囲:P.1334 - P.1336

 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は,若い女性に好発する自己免疫性の疾患である.
 したがって妊娠合併例も多く,産科医が遭遇する血液疾患のなかでは,もっとも多いもののひとつである.

10.再生不良性貧血

著者: 中村幸夫

ページ範囲:P.1338 - P.1339

概念
 骨髄の低形成または無形成により汎血球減少症となり,貧血症状・易感染性・出血傾向をきたす.妊娠によって発症したり顕性化することがあり,妊娠中は悪化しやすい.

心血管系合併症

11.不整脈

著者: 神津弘

ページ範囲:P.1340 - P.1343

 妊婦の訴える不快症状の中でも,動悸はけっしてめずらしいものではない.しかし,以前から心疾患を持っている妊婦を除けば,そのほとんどは治療を必要としないといわれている.とはいうものの,症状が頻発する場合には,胎児に影響の及ぶものではない,との診断を得るためにも,精査と慎重な経過観察が望まれる(表1)1)
 妊婦の循環動態は妊娠週数により,非妊時と比べて,さまざまな様相を呈することがある.通常は妊娠12週より循環血液量が増加し始め,妊娠32週ころに最高になり非妊時の40〜50%増となる.また、左室収縮期時相の測定から見ると,1回心拍出量と1回駆出率は妊娠が進むにつれて増加する.そのため,心臓への負担は増加する.したがって,不整脈がある際にはその原因が病的のものではないことを確認する必要がある.

12.深部静脈血栓症

著者: 鮫島浩

ページ範囲:P.1344 - P.1345

 妊娠中の深部静脈血栓症は,死亡率の高い肺塞栓と密接な関連性がある.すなわち肺塞栓の約70%は下肢や骨盤内の深部静脈血栓症を合併しているとされている.また,肺塞栓の頻度は深部静脈血栓症に対する適切な治療により左右され,適切な治療下では肺塞栓の発症頻度は4.5%,死亡率は1%未満であるのに対し,不適切な治療下ではそれぞれ24%,15%に至ると報告されている1).したがって,妊娠中に深部静脈血栓症を早期発見し,適切な治療を行う意義は大きい.

13.弁置換後妊娠

著者: 中林正雄 ,   東舘紀子 ,   武田佳彦

ページ範囲:P.1346 - P.1347

 人工弁患者にとって妊娠・分娩は多大なリスクを伴う.母体にとっては妊娠・分娩による心機能への負荷,血液凝固能亢進による血栓塞栓症の頻度の増加.抗凝固剤による出血傾向のリスクがあり,胎児にとっては抗凝固剤による催奇形性,出血などのリスクがある.
 一方,近年の周産期医療の進歩により,早期産低出生体重児の周産期死亡率は著明に低下し,そのintact survival rateは向上してきている.したがってこのようなハイリスク妊娠においては妊娠期間を短縮し,母体の負担を軽減することも可能となってきた.心疾患合併妊婦の分娩様式は経腟分娩が望ましく,帝王切開は極力避けるべきである,という原則にかわりはないが,最近の麻酔や母児管理の進歩に伴い,疾患によっては長時間を要する経腟分娩よりは,厳重な管理下での帝王切開が望ましいと思われる症例が増加してきている.

呼吸器系合併症

14.気管支喘息合併妊娠の管理

著者: 井槌慎一郎 ,   武田佳彦

ページ範囲:P.1348 - P.1350

 気管支喘息の頻度は人口の3〜4%に及んでおり,近年増加傾向にあると言われている.このためわれわれ産科医が,気管支喘息合併妊娠の管理にたずさわる機会も以前より増えてきていると思われる.また気管支喘息の病態についての解明が進んだことから,その管理や治療法に関してもいくらかの変化が見られている.このような点から,本稿ではまず気管支喘息一般の管理に対する最近の考え方を紹介した上で,その妊娠中の管理について言及することとする.

15.肺水腫

著者: 本郷基弘

ページ範囲:P.1352 - P.1353

 産科領域でみられる肺水腫は,かつては子癇や常位胎盤早期剥離などとともに特殊型妊娠中毒症の範疇に含めて,母児ともに予後不良の重篤な妊娠合併症とされてきた.今日では妊娠中毒症とは切り離され,周産期管理や救急医療の進歩によって予後も改善されてきたが,ひとたび発症すると母体死亡例もみられるほどの難治性妊娠合併症である.

腎・泌尿器系合併症

16.尿管結石

著者: 甘彰華

ページ範囲:P.1354 - P.1355

 妊娠に合併する尿管結石は,まれであるが,きわめて重篤な疾患であり急性腹症の一疾患でもある.その発生率が妊婦の1/1,500と低いため,診断や適切な治療の遅れが,腎機能の廃絶を招いたり,重篤な全身感染を合併したりする.通常,30〜50歳台の罹患率が高いため妊婦では,初産婦より経産婦に多く,左右尿管の発生率に差はない.

17.慢性増殖性腎炎

著者: 松本隆史

ページ範囲:P.1356 - P.1359

 「慢性増殖性腎炎」は慢性糸球体腎炎の中に位置づけられる.一般に糸球体腎炎とは,形態学的に糸球体に細胞増殖や毛細血管係蹄の壊死などの炎症性病変を生じ,臨床的に血尿,蛋白尿,高血圧,糸球体濾過率(GFR)の低下などを種々の組み合わせで認める疾患群をさす.通常慢性糸球体腎炎は,急性糸球体腎炎の発生から1年以上にわたり蛋白尿,血尿,円柱尿など異常尿所見が持続しているもののうち,膠原病,糖尿病,痛風など二次性腎疾患を除いたものをいう.慢性糸球体腎炎を有する婦人の妊娠,分娩は,健康婦人のそれらと比べると,①妊娠中毒症の発症頻度が高い.②妊娠分娩を契機として母体の腎疾患の進展悪化が加速するケースがある.③子宮内胎児発育遅延(IUGR)や周産期死亡あるいは低体重児出産などの頻度が高いなどの問題点が指摘されている.
 本稿では,慢性糸球体腎炎のなかでも比較的頻度の高い増殖性腎炎を中心に妊娠に与える影響や妊娠許可条件,分娩時期の決定などについて述べる.

18.腎透析・腎移植

著者: 飯沼博朗

ページ範囲:P.1360 - P.1361

 腎炎・ネフローゼ患者の妊娠・出産に関する指導指針1)によると,クレアチニン・クリアランス(CCr)70〜50ml/分でも,妊娠・出産は原則としてすすめられないとされている.腎透析例は,この値をはるかに下回るCCr値であるから妊娠の維持は困難というべきである.指導指針の参考事項には「患者および家族が出産を希望する場合にはデータに基づいて妊娠・分娩までの見通しを本人と配偶者などに説明し,生児を得る確率が健康妊婦の場合に比べて低いこと,また,腎炎の悪化をきたす場合もあることなどについて理解・納得を得たうえで,妊娠の継続に協力することを原則とする.」と述べられている.腎移植例についても,同様の考え方でインフォームド・コンセントを得るように努力する.

代謝系合併症

19.糖尿病性網膜症

著者: 濱田悌二 ,   吉松喜代隆

ページ範囲:P.1362 - P.1363

 細小血管合併症としての糖尿病性網膜症は,その増悪防止の観点から妊娠時の重大な課題となる.幸いインスリン依存型糖尿病(IDDM)の少ないわが国では,若年の婦人で悪性の網膜症をもつ症例が少ないことで助けられているが,IDDMだけでなく,長期間放置された非インスリン依存型糖尿病(NIDDM)でも網膜症の合併はよく見られることから,糖尿病妊婦管理の重点チェック項目として網膜症の有無は欠かせない.

20.糖尿病性ケトアシドーシス

著者: 山崎峰夫

ページ範囲:P.1364 - P.1366

 糖尿病性ケトアシドーシス(diabetic keto—acidosis:DKA)は主としてインスリン依存性糖尿病(IDDM)の患者がなんらかの誘発刺激を受けて発症する.妊婦がDKAを発症した場合,その母児,とくに胎児の予後は周産期管理の発達した今なお不良であるが,近年では適切な管理により良好な転帰をとったとの報告例も多くみられるようになっている.しかし,周産期領域の緊急症として,DKAはきわめて重大な疾患であることには変わりない.

21.甲状腺機能異常

著者: 網野信行 ,   多田尚人 ,   鶴田絵里子

ページ範囲:P.1368 - P.1371

 甲状腺疾患は妊娠可能域女性にかなりの頻度で合併する.したがって一般産科医においてもこれらの合併症を診療する機会が比較的多い.本稿ではまず正常妊娠における甲状腺機能変化について述べ,最近明らかにされた妊娠甲状腺中毒症という新しい臨床概念を紹介し,さらに各種甲状腺機能異常症合併時の具体的対策について解説する.また,出産後甲状腺機能異常についても説明する.

免疫異常・その他の合併症

22.膠原病

著者: 奥平博一

ページ範囲:P.1372 - P.1374

 膠原病1)は,妊娠可能年齢の女性に好発することから,糖尿病とともに合併症妊娠の代表的な疾患である.その中でも全身性エリテマトーデス(SLE)は,好発頻度のピークが20歳台にあることから,自然に妊娠を伴う例も増加し,その管理は内科医にとっても,産科医にとっても重要な問題である.一方,慢性関節リウマチ(RA)は,膠原病のうちでは最も患者数が多く,くり返す関節炎に長期間の薬物療法が必要であることから,妊娠合併時の管理が重要となってくる.そこで本稿では,膠原病の中でもSLEとRAを中心に,これら膠原病が妊娠に与える影響と,妊娠が膠原病に及ぼす影響の両面から,最近の知見を述べてみたい.

23.自己免疫疾患

著者: 山口昌俊

ページ範囲:P.1376 - P.1378

 自己免疫疾患は,若い女性に発生することが多いため,妊娠に関係して産科医が関与する可能性がある.理論的には妊娠は免疫系の抑制状態であるから,妊娠中は軽快し,分娩後に再燃するはずである.しかし,妊娠中の動態は一定ではなく,必ずしも理論どおりにならない.本稿では,代表的な自己免疫疾患をいくつか挙げ,妊娠が疾患に及ぼす影響と,疾患が妊娠に及ぼす影響を中心に述べてみた.

24.MCTD(混合性結合組織病)

著者: 桑原章 ,   青野敏博

ページ範囲:P.1380 - P.1382

 Mixed Connective Tissue Disease(MCTD,混合性結合組織病)は,1972年Sharpら1)により提唱されたSLE,強皮症,多発性筋炎の症状が混在し,抗nRNP抗体が高値を示すことを特徴とする疾患である.腎症を合併せず,他の自己免疫疾患に比して治療によく反応することがその特徴とされたが,その後,ステロイド抵抗性の肺高血圧症を比較的高率に合併し,これによる死亡例が散見されたため,現在のところ必ずしも予後良好な疾患とは考えられていない.本邦では厚生省MCTD研究班による調査研究から診断の手引き2)(表1)が示され,医療費給付対象疾患ともなっている.
 産科合併症としてMCTDを取り扱う場合も,肺合併症の有無は重要な因子で妊娠中の循環動態の変化を考えると,妊娠の許可だけでなく本人の生命予後をも左右することになる.

感染症

25.細菌感染症

著者: 千村哲朗

ページ範囲:P.1384 - P.1386

 産科領域における細菌感染症では,妊娠中(分娩時を含む)と産褥期に分類されるが(表1),これらの診断は比較的容易である.妊娠中の化学療法は,胎児への安全性が第一に要求され,妊娠初期(臨界期)の器官形成期では注意が必要である.また産褥期では母乳を介しての新生児への薬物移行が問題となるが,母体治療が優先する場合には授乳を中止するのが原則といえる.
 周産期感染症の起炎菌の性状からみれば,グラム陽性菌・陰性桿菌・嫌気性菌など多様性を示すが,難治性感染症としてはMRSA(Methicillin—resistant Staphylococcus aureus)と緑膿菌Pseudomonas aeruginosa,Pseudomonas cepaciaなどがあげられよう.感染経路からみると,妊娠中の下部性器細菌叢(細菌性腟症bacterialvaginosis)が問題であり,その上行感染形態による発生が重要である.

26.HBV, HCV

著者: 安水洸彦

ページ範囲:P.1388 - P.1390

 ウイルス性肝炎の原因となる肝炎ウイルスは,A, B, C, D, E型の5種の存在が明らかになっているが,D, E型は日本ではまれであり,一般臨床上で問題となるのはA, B, C型の3種である.本稿ではそのうち産科臨床と関連の深いB型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)について述べる.

27.HIV

著者: 小林隆夫

ページ範囲:P.1392 - P.1395

 妊娠中は易感染性となり,しかも一旦感染すると顕性化しやすい.HIV感染妊婦の場合問題となるのは,①感染症の重症化,②母子感染,③医療従事者への水平感染,などである.本稿ではHIV感染妊婦の管理について述べる.

28.HTLV−1

著者: 吉永光裕 ,   永田行博

ページ範囲:P.1396 - P.1397

 HTLV−1(human T cell lymphotropic virustype 1)は成人T細胞白血病やHAM(HTLV−1associated myelopathy)の病因であり,HTLV−1に感染した人は持続感染の状態になりキャリアとなる.また母乳を介しての母児垂直感染が主であるため,感染予防法は母乳の遮断が最も有効で現実的な手段といえる.しかし,断乳によってもたらされるデメリットなどを考慮すると,その取り扱いには多くの困難な問題を抱えている.

カラーグラフ 遺伝講座・5

遺伝子解析の方法・1

著者: 鈴森薫

ページ範囲:P.1307 - P.1309

 近年,ヒト遺伝子の解析がすすみ,いくつかの単一遺伝子の異常による遺伝病の病因遺伝子が単離され,遺伝子解析が可能になっている.さらに,病因遺伝子が単離されていない場合にも,この遺伝子に隣接した特定の塩基配列を形成しているDNAプローブの遺伝的多型(制限酵素断片長多型:RFLP)を利用して病因遺伝子を持っているかどうかを知ることができる.
 遺伝病の原因となる遺伝子DNAの変異には3つの種類がある(図1).

Q&A

C型肝炎の垂直感染について

著者: 岡野健一 ,   白鳥康史 ,   小俣政男

ページ範囲:P.1399 - P.1400

Q  C型肝炎ウイルスの垂直感染はどういう場合に起こり,どの程度あるのでしょうか.(千葉市 TT生)
 A C型肝炎の母子感染に関して,一部B型肝炎と対比しながら考察する.以前非A非B肝炎とされていた肝炎のほとんどやアルコールによると考えられていた肝炎の一部がC型肝炎ウイルスによるものと判明したのは1990年以降といってもよいと考える.米国カイロン社がC型肝炎ウイルスのRNAの一部から翻訳される蛋白に対する抗体を作成し,抗原抗体反応の系を確立,発表したのが1989年であり1),それ以降HC(Hepatitis C)ウイルスにより慢性肝炎,肝硬変症,肝細胞癌などが起きることが判明してきた.

産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン

婦人科腹腔鏡下手術での組織接着剤スプレーの応用—triple lumen spray tubeを用いた止血法

著者: 久布白兼行 ,   野澤志朗

ページ範囲:P.1402 - P.1402

 婦人科領域における腹腔鏡下手術は,自動縫合器・ENDO GIAなどの新たな器具や各種周辺機器の導入によって,子宮,卵巣,卵管の良性疾患を対象として行われている.一般に腹腔鏡下手術では,oozingなどに対する確実な止血は開腹手術に比べ困難な場合が多い.特にチョコレート嚢胞を伴った外性子宮内膜症の腹腔鏡下手術では,癒着剥離や嚢胞摘出術などの手術操作後の止血処理に難渋することが少なくない.そこで,我々の教室では新たに開発されたtriple lumen spraytube1)(図)を用いて組織接着剤(フィブリン糊)スプレーを使用しているので紹介したい.
 従来より,フィブリン糊は開腹手術においてoozingに対する止血や,後出血の防止の目的で使用されており,筋腫核出術後の創部の被覆や癒着剥離後の止血などに用いられている.フィブリン糊は液体として使用するよりは圧縮空気などによりスプレー状にすることで,より効果的に被覆が可能となる.

骨盤癒着を伴う子宮摘出時の手術の進め方

著者: 熊坂高弘

ページ範囲:P.1403 - P.1403

 腹式単純子宮全摘術は一般的に容易な手術であるが高度な骨盤内癒着を合併している場合はそれが良性疾患であっても一転して難手術となることが多い.出血も多くなり,隣接臓器(膀胱,尿管,直腸,大血管等)の損傷の率が高くなる.したがってこれらのトラブルを避けるために子宮を摘出する操作の前にまず手術の手順を考えることが重要である.

連載 産科外来超音波診断・6

妊娠中期の超音波スクリーニング—ACOGのガイドラインを中心に

著者: 清水卓

ページ範囲:P.1407 - P.1410

 前回は,RADIUS studyを中心に,超音波スクリーニングの有用性を検討した.米国では,あくまで,targeted screeningが基本となっているが,基礎的な超音波スクリーニングとして,何を観察するかに関して,アメリカ産婦人科学会(ACOG)は,①胎児の数,②胎位,③胎児の生存の有無,④胎盤の位置,⑤羊水量,⑥妊娠週数の評価⑦母体の骨盤内腫瘤の有無,⑧胎児構造の解剖学的検索の8つを挙げている1,2)
 また,アメリカ超音波学会(AIUM)では,①胎児の生存の有無,数,胎位,②羊水量,③胎盤の位置と形態および内子宮口との関係,④妊娠週数の評価,⑤胎児発育の評価,⑥子宮および付属器部の構造,⑦胎児構造の解剖学的検索を,基本的な超音波検査のガイドラインとして挙げている3,4)

原著

日本人女性のライフスタイルと閉経後の骨密度減少に関する検討—関西地区におけるアンケート調査結果

著者: 後山尚久 ,   池田篤 ,   岡村信介 ,   植木実 ,   杉本修

ページ範囲:P.1411 - P.1416

 閉経後女性の3〜4割が65歳までに治療を必要とする骨密度減少をきたすとされる.今回,学童期からの生活習慣と骨密度減少との関連を検討するため,閉経女性106例(53.9±3.6歳)を対象としたアンケート調査を実施し,DEXAによる骨密度(L2-4BMD)測定値別に比較した.
 BMD:0.92g/cm2未満の骨密度減少群(B群:全体の39.6%)では学童期〜10歳代での牛乳の摂取率や定期的な運動習慣の比率が有意(P<0.01)に低く,戸外で過ごす時間が長かったとする回答率もBMD:0.86g/cm2未満の骨密度減少群(C群)で最も低かった.

症例

出生前に診断し得たOEIS complexの1例

著者: 松原圭一 ,   越智博 ,   井谷滋朗 ,   草薙康城 ,   矢野樹理 ,   山中研二 ,   北川博之 ,   松浦俊平 ,   宮内勝敏 ,   高橋広 ,   木村茂

ページ範囲:P.1417 - P.1420

 OEIS complexは,200,000から400,000妊娠に1例発症すると言われているめずらしい疾患であり,複雑な奇形のため予後が非常に悪いと考えられてきた.しかし近年,出生前に診断し,生後早期に適切な治療を行うことにより,長期生存例も報告されている.今回われわれが経験した症例は,36歳,1回経妊0回経産.妊娠36週に胎児腹部腫瘤を指摘され当科を受診した.超音波断層法およびMRIを用いて臍帯ヘルニア・腰部髄膜瘤・総排泄管遺残を診断し,OEIS complexを強く疑った.妊娠37週5日,腹式帝王切開術を行い,出生体重2,630g,アプガースコア4/6の男児を出産した.生後,臍帯ヘルニア・膀胱外反・鎖肛・総排泄管遺残・腰部髄膜瘤によってOEIS complexと診断された.腸管膀胱分離術・膀胱閉鎖術などの手術療法が行われたが,ヘルニア嚢への感染によって肝不全・DICを発症.生後120日目に死亡した.

先天性筋緊張性ジストロフィー症の5例—遺伝子診断の2例を含め

著者: 小崎均 ,   石川薫 ,   羽柴良樹 ,   渡辺朝香 ,   三輪茂美 ,   藤村由美 ,   木村隆 ,   石塚隆夫 ,   風戸貞之 ,   須之内省三

ページ範囲:P.1421 - P.1424

 先天性筋緊張性ジストロフィー症は,そのほとんどが母親由来の表現促進現象を特徴とする常染色体優性遺伝病であるが,その出生前診断は容易ではなかった.しかし,ごく最近になって筋緊張性ジストロフィー症の原因遺伝子が単離され,先天性筋緊張性ジストロフィー症の出生前診断にも新たな地平が拓かれつつある.そこで今回,自験5例の先天性筋緊張性ジストロフィー症について臨床的検討を加え,一部の症例では遺伝子診断も行う機会を得たので報告し,今後の先天性筋緊張性ジストロフィー症の出生前診断のポイントについて考察してみた.

卵巣甲状腺腫性カルチノイドの1例

著者: 今井俊彦 ,   盛合佳代 ,   葛西真由美 ,   飯田肇 ,   鈴木博 ,   高山和夫 ,   冨地信和

ページ範囲:P.1425 - P.1428

 卵巣のstrumal carcinoidはきわめてまれな腫瘍であり,dermoid cystなどに合併し偶然に発見されることが多い.今回,本腫瘍の1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.
 症例は74歳,術前検査では腫瘍マーカーに異常を認めず,CT, MRIで石灰化および充実性部分を含む多房性嚢腫を認めた.術中の肉眼所見では粘液を入れた嚢腫部分,黄色調の充実性部分および毛髪を含むteratoma部分を認めた.病理組織化学的には,粘液分泌性円柱上皮,石灰化を伴うder—moid部分,colloidを含む甲状腺組織およびtrabecular patternのcarcinoid部分から構成され,carcinoid細胞はGrimelius染色陽性,Fontana—Messon染色陰性,EGC陽性,NSE陽性であった.本腫瘍は,比較的予後は良好であり必ずしも後療法は必要としないが,再発例の報告もあり十分なfollow upが必要と考えられる.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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