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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻11号

1994年11月発行

今月の臨床 難治性合併症を診る—産科

産婦人科合併症

3.羊水塞栓症

著者: 米山剛一1 進純郎1 荒木勤1

所属機関: 1日本医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1316 - P.1318

文献概要

 羊水塞栓症とは,分娩中に比較的多量の羊水が母体血中に流入し羊水成分が肺小血管に塞栓をきたし母体に呼吸不全,循環不全,DICなどの重篤な症状を引き起こす疾患である.本症の発生頻度は約20,000〜30,000の妊娠に1例とされ,まれな疾患と考えられている.しかし,母体死亡率は約80%にものぼり難治性産科合併症の一つと考えられる.
 図は当教室における羊水塞栓症への対応のフローチャートである.本症は疑った時点で速やかに診断と治療を同時に開始することが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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