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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻11号

1994年11月発行

今月の臨床 難治性合併症を診る—産科

腎・泌尿器系合併症

18.腎透析・腎移植

著者: 飯沼博朗1

所属機関: 1信州大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.1360 - P.1361

文献概要

 腎炎・ネフローゼ患者の妊娠・出産に関する指導指針1)によると,クレアチニン・クリアランス(CCr)70〜50ml/分でも,妊娠・出産は原則としてすすめられないとされている.腎透析例は,この値をはるかに下回るCCr値であるから妊娠の維持は困難というべきである.指導指針の参考事項には「患者および家族が出産を希望する場合にはデータに基づいて妊娠・分娩までの見通しを本人と配偶者などに説明し,生児を得る確率が健康妊婦の場合に比べて低いこと,また,腎炎の悪化をきたす場合もあることなどについて理解・納得を得たうえで,妊娠の継続に協力することを原則とする.」と述べられている.腎移植例についても,同様の考え方でインフォームド・コンセントを得るように努力する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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