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今月の臨床 難治性合併症を診る—産科 免疫異常・その他の合併症
24.MCTD(混合性結合組織病)
著者: 桑原章1 青野敏博1
所属機関: 1徳島大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.1380 - P.1382
文献購入ページに移動 Mixed Connective Tissue Disease(MCTD,混合性結合組織病)は,1972年Sharpら1)により提唱されたSLE,強皮症,多発性筋炎の症状が混在し,抗nRNP抗体が高値を示すことを特徴とする疾患である.腎症を合併せず,他の自己免疫疾患に比して治療によく反応することがその特徴とされたが,その後,ステロイド抵抗性の肺高血圧症を比較的高率に合併し,これによる死亡例が散見されたため,現在のところ必ずしも予後良好な疾患とは考えられていない.本邦では厚生省MCTD研究班による調査研究から診断の手引き2)(表1)が示され,医療費給付対象疾患ともなっている.
産科合併症としてMCTDを取り扱う場合も,肺合併症の有無は重要な因子で妊娠中の循環動態の変化を考えると,妊娠の許可だけでなく本人の生命予後をも左右することになる.
産科合併症としてMCTDを取り扱う場合も,肺合併症の有無は重要な因子で妊娠中の循環動態の変化を考えると,妊娠の許可だけでなく本人の生命予後をも左右することになる.
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