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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻11号

1994年11月発行

Q&A

C型肝炎の垂直感染について

著者: 岡野健一1 白鳥康史2 小俣政男2

所属機関: 1朝日生命成人病研究所消化器科 2東京大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1399 - P.1400

文献概要

Q  C型肝炎ウイルスの垂直感染はどういう場合に起こり,どの程度あるのでしょうか.(千葉市 TT生)
 A C型肝炎の母子感染に関して,一部B型肝炎と対比しながら考察する.以前非A非B肝炎とされていた肝炎のほとんどやアルコールによると考えられていた肝炎の一部がC型肝炎ウイルスによるものと判明したのは1990年以降といってもよいと考える.米国カイロン社がC型肝炎ウイルスのRNAの一部から翻訳される蛋白に対する抗体を作成し,抗原抗体反応の系を確立,発表したのが1989年であり1),それ以降HC(Hepatitis C)ウイルスにより慢性肝炎,肝硬変症,肝細胞癌などが起きることが判明してきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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