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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻12号

1994年12月発行

文献概要

今月の臨床 多胎—いま何が問題か 疫学

2.多胎の卵性診断

著者: 吉田啓治1

所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院産婦人科

ページ範囲:P.1446 - P.1448

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 多胎の卵性診断は,単に卵性を決定するというだけでなく,双生児法Cotwin studyを用いたヒトの疾患,精神,心理,行動などにおける遺伝的要因と環境要因の関与を解析する研究に欠かせない手段である.
 多胎妊娠では,単胎に比べて周産期異常が著しく高頻度に出現する.しかし,表1でもわかるように多胎の中で最も多い双胎における低出生体重児,周産期児死亡あるいは,児奇形の発現頻度は,胎盤の卵膜型式により大きな違いがある.これは,その卵性にも関連するものと考えられるが,一般には多胎の卵性について正確な記載や告知が不十分なため,臨床においてしばしば混乱を生じている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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