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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻12号

1994年12月発行

今月の臨床 多胎—いま何が問題か

予防

4.ゴナドトロピン療法で多胎は予防できるか?—hMG律動的皮下投与

著者: 中村幸雄1 吉村泰典1 神野正雄1

所属機関: 1杏林大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1452 - P.1454

文献概要

hMG-hCG排卵誘発発症例の多胎妊娠発生率
 日本における自然妊娠に見られる多胎妊娠発生率が0.6%前後に対して,排卵誘発症例とくにhMG-hCG療法の多胎妊娠発生率の高いことは,周知の事実である.文献的に考察すると,わが国では著者らのhMG-hCG療法妊娠例の多胎妊娠発生率は,62例中15例(24.2%,双胎10例,三(品)胎5例),平野らは,115例中27例(23.5%),倉智らは,1983年の全国調査では454例中93例(20.5%,双胎59例,三胎20例,四胎8例,五胎5例,六胎1例)と報告している.
 外国では,Spadoni et al(1974)は26例中8例(30.8%,双胎7例,三胎1例),Ellis et al(1975)は38例中12例(51.6%,双胎8例,三胎3例,四胎1例),Capsi et al(1976)は112例中30例(26.8%,双胎21例,三胎5例,四胎3例,六胎1例),Oelsner et al(1976)は,209例中68例(32.5%,双胎53例,三胎11例,四胎3例,六胎1例)と高い多胎発生率を示している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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