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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻12号

1994年12月発行

文献概要

今月の臨床 多胎—いま何が問題か 予防

6.体外受精での胚移植数は3個までか?

著者: 森崇英1 神崎秀陽1 後藤康夫1

所属機関: 1京都大学医学部婦人科産科

ページ範囲:P.1458 - P.1459

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体外受精における多胎妊娠の現況
 体外受精治療の大きな問題点として高い多胎妊娠率がある.昨年報告された最新の世界統計でも,1991年の体外受精による多胎発生率は25.5%にものぼる.同時期の本邦集計でも20.8%が多胎妊娠であり,その大多数は双胎であるが三(品)胎以上も3.9%(三胎:3.3%,四胎以上:0.6%)となっていた(表1).また出生児1,700人中の32.2%は2,500g未満であった(表2).
 すなわち,体外受精妊娠の1/4は多胎妊娠であり,主としてこのために出生児の1/3が低出生体重児になっているという憂慮すべき現況がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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