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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻12号

1994年12月発行

文献概要

今月の臨床 多胎—いま何が問題か 新生児

19.多胎児(双胎)の肺成熟促進はどうするか

著者: 川本豊1

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター新生児科

ページ範囲:P.1495 - P.1497

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 双胎は未熟性に起因する呼吸窮(促)迫症候群(RDS)を主とした罹病により単胎に比し周産期死亡率が高いといわれる.しかし近年人工肺サーファクタントの導入により,RDSの予後は著しく改善された.またLigginsら1)が,母体へのステロイド投与が胎児肺の成熟を促し,RDSの発症予防に有効である可能性を報告して以来,ステロイドとthyrotropin-releasing hormone(TRH)を中心とした臨床研究が行われ,その有効性が証明され,出生前治療として確立されつつある.
 今回,双胎妊娠における肺成熟を目的とした出生前治療の意義と適応を院内出生NICU入院双胎(以下対象)(1982〜1990年12月259例31.3±3.5週 対象中ステロイド療法が33.6%,ステロイド+TRH療法が6.9%に行われた)での検討と文献的考察を加え解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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