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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻12号

1994年12月発行

文献概要

症例

血漿交換療法を施行したRhE不適合妊娠の1例

著者: 浜田信一1 田村貴央1 檜尾健二1 樋口和彦1 高橋弘子1 奈賀脩1 滝下佳寛2 浜田道夫3

所属機関: 1徳島県立中央病院産婦人科 2徳島県立中央病院内科 3浜田産婦人科医院

ページ範囲:P.1527 - P.1530

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 第1子が重症新生児溶血性黄疸で交換輸血を受けたため,第2子を妊娠中に母体の血漿交換療法を施行したRhE不適合妊娠症例を経験した.症例は34歳で,第2子を妊娠中に合計10回の血漿交換を行い,母体血中抗E抗体価を32〜256倍に維持した.妊娠37週に2,812gの男児を出生したが交換輸血は必要とせず,児は順調に経過している.
 RhE不適合妊娠に血漿交換療法を施行した報告は非常に少ない.今後この治療に対する抗E抗体価のコントロール基準設定等の検討が必要であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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