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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻2号

1994年02月発行

今月の臨床 不妊症はどこまで治せるか

ARTの動向と展望

1.ARTの動向と展望

著者: 森崇英1 神崎秀陽1 後藤康夫1 林研1

所属機関: 1京都大学医学部婦人科学産科学

ページ範囲:P.132 - P.135

文献概要

体外受精がもたらしたもの
 1978年7月,英国において初の体外受精児が誕生して以来15年が経過した.この間,体外受精・胚移植およびその関連技術,いわゆるassistedreproductive technology(ART)は急速な技術改良とともに全世界に普及し,現在では50か国以上で実施されている.
 体外受精に関する研究の歴史は古く,体外受精第一児の出生にさかのぼることちょうど100年の1878年に,ウサギの体外受精が初めて試みられたことに端を発している.1952年AustinとChangがそれぞれ独立に精子の受精能獲得現象を発見して以来,研究面で急速な進歩があった.ヒト体外受精に関する研究については,GPincusが未熟卵の体外成熟に成功したことを嚆矢とする.その後一時中断の時期があり,1970年にケンブリッジのグループが再開してから9年後に第一児の成功となったわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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