icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻2号

1994年02月発行

症例

原発性腹膜乳頭状腺癌の1例

著者: 森山栄子1 松岡等1 田丸俊三1 中村勇夫1 嶋本司1 宮川征男1

所属機関: 1鳥取大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.219 - P.220

文献概要

 症例は62歳の女性.先天性右腎欠損があり膀胱右側の腫瘤を指摘された.術前は腎遺残物より発生した腫瘍と診断したが,術後の組織診は腎の遺残組織はなく乳頭状腺癌であった.卵巣癌,子宮癌,消化器癌の存在が否定されたため原発性腹膜乳頭状腺癌と診断した.原発性腹膜乳頭状腺癌は卵巣癌や悪性中皮腫との鑑別が困難であるが,骨盤内腫瘤の診断においては念頭におくべき疾患の一つだと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら