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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻2号

1994年02月発行

症例

進行性筋ジストロフィー症(FSH型)合併妊娠の1例

著者: 斉藤正博1 関博之1 高田眞一1 石原理1 竹田省1 木下勝之1 江口秀史2 小川雄之亮2

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター産婦人科 2埼玉医科大学総合医療センター小児科

ページ範囲:P.221 - P.224

文献概要

 進行性筋ジストロフィー症progressive muscu—lar dystropy(PMD)は,進行性に骨格筋の筋原性萎縮をきたすまれな疾患で,現在でも根治的治療法は解明されていない難病の一つである.その中でも,FSH型は比較的進行が緩徐で,予後のよい,常染色体優性遺伝を示す疾患である.今回,われわれは,FSH型のPMD合併妊娠を経験したので報告する.症例は,33歳,12歳時にPMDのFSH型と診断された.妊娠中PMDの症状も安定しており,妊娠中の母体の筋力低下も認めず,児発育も順調であった.
 妊娠39週6日に自然陣発,しかし,微弱陣痛,分娩遷延,母体疲労のため鉗子遂娩術を施行した.児は,3,144gの男児,Apgar score 8点であった.産褥糊は母児ともに順調に経過した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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