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症例
術後化学療法を施行した穎粒膜細胞腫の1例—捺印細胞診の所見を含めて
著者: 飯岡秀晃1
所属機関: 1奈良県立医科大学産婦人科
ページ範囲:P.229 - P.232
文献購入ページに移動 今回,われわれは,その捺印細胞診ならびに病理組織像で悪性を疑い,術後に化学療法を施行した,Meigs症候群を呈した顆粒膜細胞腫の1例を経験した.
患者は,43歳,2回経産婦で,腹部膨満感で当科を受診し,内診ならびに超音波検査にて骨盤腔内に辺縁不整の子宮との境界明瞭な充実性腫瘍を認めたため,卵巣腫瘍を疑い,手術(単純子宮全摘除術ならびに両側付属器摘除術)を施行した.腫瘍は右卵巣由来の充実性腫瘍で,病理組織学ならびに捺印細胞診の結果は,大部分が肉腫型の穎粒膜細胞腫であった.術前に認めた胸水は,術後1週間で完全に消失した,捺印細胞診ならびに病理組織像で悪性を疑い,術後にCAP療法を3クール施行した.現在,術後7年を経過し再発を認めていない.
患者は,43歳,2回経産婦で,腹部膨満感で当科を受診し,内診ならびに超音波検査にて骨盤腔内に辺縁不整の子宮との境界明瞭な充実性腫瘍を認めたため,卵巣腫瘍を疑い,手術(単純子宮全摘除術ならびに両側付属器摘除術)を施行した.腫瘍は右卵巣由来の充実性腫瘍で,病理組織学ならびに捺印細胞診の結果は,大部分が肉腫型の穎粒膜細胞腫であった.術前に認めた胸水は,術後1週間で完全に消失した,捺印細胞診ならびに病理組織像で悪性を疑い,術後にCAP療法を3クール施行した.現在,術後7年を経過し再発を認めていない.
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