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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻3号

1994年03月発行

今月の臨床 IUGR診療

IUGRの病因

3.中期発症妊娠中毒症とIUGR

著者: 三宅良明1 佐藤和雄1 中村敬2 細野茂春3

所属機関: 1日本大学産科婦人科学教室 2東京都母子保健サービスセンター 3埼玉小児医療センター

ページ範囲:P.258 - P.260

文献概要

 妊娠中毒症の大半は妊娠後期(32〜34週)に発症し,これらの母児の予後は比較的良好であるが,妊娠28週未満に発症する中期発症型妊娠中毒症は母児の予後が不良とされている.この理由として正常妊娠に比し中期発症中毒症母体では妊娠適応予備能力が少ないため,発症から重症化までの期間が短く,重症高血圧となりやすい.一方,胎児側では妊娠20〜30週頃に胎児発育が急速に進行する時期であるため,胎児臓器発育への影響が起こりやすくなるためと考えられている.そこで1982〜1990年までの重症妊娠中毒症72例について中期発症型および晩期発症型に分け,子宮内胎児発育遅延(IUGR)との関係について教室の成績をもとに検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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