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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻3号

1994年03月発行

原著

産科DIC合併症例の開腹術における周術期管理について

著者: 岸東彦12 井上潤1 立花聡司1 上屋吉弘1 松井三明1 寺師恵子1 海野信也1 佐藤孝1 箕浦茂樹1 後藤順子3 森塚威次郎3 高橋克幸3 岡田一敏2 涌澤玲児2

所属機関: 1国立国際医療センター産婦人科 2岩手医科大学麻酔科 3国立仙台病院産婦人科

ページ範囲:P.349 - P.354

文献概要

 産科DICの治療は原因疾患の除去がきわめて重要であるため,緊急手術が施行されることが少なくない.開腹術を施行した産科DIC 10例の周術期管理について臨床的検討を行った.術前には,フィブリノゲン,FDPなどの凝固系検査は行い得ないことが多く,DIC発症を診断確定するのは困難である.術中管理としては,急性循環不全の合併が少なからず認められることから,伝達麻酔の回避,蛋白分解酵素阻害剤の併用が肝要である.また,急性腎不全,肺水腫,ショック,重症貧血などの合併症対策が術後管理において重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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