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今月の臨床 婦人科外来検診マニュアル E.腫瘍外来—診断と治療方針
33.子宮内膜症
著者: 馬島秀泰1
所属機関: 1慶應義塾大学伊勢慶應病院産婦人科
ページ範囲:P.477 - P.479
文献購入ページに移動 子宮内膜症(以下内膜症)は近年増加の傾向にある.その理由として初潮(初経)の若年化と女性の社会進出による晩婚化そして少産化もあるが,さらにはわれわれ婦人科医の内膜症に対する認識の向上と検査法の進歩などの要因があげられる.
内膜症とは,子宮の内膜および類似の組織が,本来の子宮内膜のある部位とは異なった場所で発育,増殖する疾患で,その場所によって子宮筋層内に発生する内性内膜症(子宮腺筋症)と,それ以外の部位に発生する外性内膜症とに大別されてきた.しかし臨床上問題となるのは外性内膜症で,子宮腺筋症とは病理組織学的には類似しているが,好発年齢,臨床症状およびホルモン感受性などに違いがあり,数年前から日産婦学会,子宮内膜症小委員会で,子宮内腔および体部筋層以外の骨盤内で増殖する,いわゆる外性内膜症を内膜症と定義されたので,それに準じて記述する.
内膜症とは,子宮の内膜および類似の組織が,本来の子宮内膜のある部位とは異なった場所で発育,増殖する疾患で,その場所によって子宮筋層内に発生する内性内膜症(子宮腺筋症)と,それ以外の部位に発生する外性内膜症とに大別されてきた.しかし臨床上問題となるのは外性内膜症で,子宮腺筋症とは病理組織学的には類似しているが,好発年齢,臨床症状およびホルモン感受性などに違いがあり,数年前から日産婦学会,子宮内膜症小委員会で,子宮内腔および体部筋層以外の骨盤内で増殖する,いわゆる外性内膜症を内膜症と定義されたので,それに準じて記述する.
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