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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻4号

1994年04月発行

今月の臨床 婦人科外来検診マニュアル

F.内分泌・不妊

34.基礎体温の読み方

著者: 五十嵐正雄12

所属機関: 1群馬大学医学部産科婦人科学教室 2群馬中央総合病院

ページ範囲:P.480 - P.482

文献概要

 基礎体温は本人がまじめに測定していればかなり正確に卵巣機能ことにプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌状態を反映している.ただし読む段階で主観が多少入る可能性があり,また排卵がBBT上のいつ起こったかについて多少異論がある.しかし正常の排卵のある女性で月経周期の後半に高温相と呼ばれる微熱が出現するのは卵巣または胎盤から分泌されたprogesteroneが中枢神経系にある体温中枢を刺激した結果によることは内外の見解が一致している.一方,エストロゲン(卵胞ホルモン)に基礎体温下降作用があるという説も昔あったが現在は否定的である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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