文献詳細
文献概要
今月の臨床 婦人科外来検診マニュアル F.内分泌・不妊
43.高プロラクチン血症の原因の鑑別
著者: 東敬次郎1
所属機関: 1徳島大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.510 - P.512
文献購入ページに移動 無月経を主訴とする婦人の血中プロラクチン(PRL)濃度を測定してみると,その15〜20%に高PRL血症の存在することがわかっている.また本症では乳汁漏出や排卵障害が惹起されて,不妊となり女性の生殖機能が損なわれる.さらに本症のほぼ3分の1はプロラクチノーマが原因となっており,脳神経外科的に腫瘍摘除術が必要なマクロプロラクチノーマが婦人科医により発見される場合もまれではない.このような観点から,高PRL血症は婦人科外来で留意すべき内分泌疾患と言える.
掲載誌情報