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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻4号

1994年04月発行

今月の臨床 婦人科外来検診マニュアル

F.内分泌・不妊

45.不育症の原因の検査

著者: 神崎秀陽1 今井公俊1 森崇英1

所属機関: 1京都大学医学部婦人科産科

ページ範囲:P.516 - P.518

文献概要

 不育症とは,妊娠能力が夫婦間にあっても妊娠期間を完遂できず,生児が得られない状態をいう.したがって,不育症に含まれるものとして,自然流産,早産,周産期における胎児死亡などがあるが,そのほとんどは流産(習慣流産)が占める.
 日本産科婦人科学会の定義によると,習慣流産とは連続3回以上の自然流産のくり返しをいう.これに対して,連続した2回の自然流産のくり返しは,反復流産と呼ばれている.しかし,統計によると,連続2回の自然流産の既往がある患者は,3回目の妊娠も自然流産に終わる可能性が高いとされ,臨床的には習慣流産患者と同じく検査,治療が進められることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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