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原著
黄体性卵巣出血の保存的療法—116例の臨床的検討から
著者: 村尾寛1 金城国仁1 上村哲1 高橋慶行1 橋口幹夫1 稲福恭雄1
所属機関: 1沖縄県立中部病院産婦人科
ページ範囲:P.568 - P.572
文献購入ページに移動①については,過去8年間に当院で保存的療法を行った103人の内,出血量の増大で開腹となったのは6人のみで,97人(94%)は保存的療法が成功した.そして②については,過去に黄体性卵巣出血に罹患した際,当院で保存的療法が行われ,今回別の疾患で開腹された患者8人を検討した所,癒着がある者は0人だった.しかし,以前同疾患に罹患した際,他の施設で開腹止血が行われた患者10人の中では,今回開腹時9人に癒着が見られた.以上の結果より,黄体性卵巣出血は保存的療法が有効であることが,改めて確認された.
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