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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻4号

1994年04月発行

薬の臨床

更年期のうつ病の臨床像とスルピライドによる治療成績

著者: 後山尚久1 豊田勝弘2 杉本修1

所属機関: 1大阪医科大学産科婦人科 2藍野看護短期大学精神神経科

ページ範囲:P.585 - P.589

文献概要

 大阪医科大学産科婦人科における特殊専門外来,婦人心療・更年期・閉経外来において治療したうつ病患者のうち,スルピライドを投与した100例の臨床像を解析し,その治療成績を検討した.100例の初診年齢は46〜50歳の層が最も多く,症状としては「全身倦怠感」,「のぼせ・ほてり」,「肩こり」などの身体症状が上位を占めた.SRQ-Dでは16点以上が60%みられ,失感情症的傾向の性格を63%が示した.
 スルピライドの投与により,75例(75%)が4週間以内に症状が改善し,著明な効果が得られた.副作用として,5例に乳房緊満感,3例に乳汁漏出がみられたが,薬剤中止には至らなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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