icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻5号

1994年05月発行

今月の臨床 骨盤位マニュアル

骨盤位分娩の疫学

2.未熟児

著者: 神保利春1 柳原敏宏1

所属機関: 1香川医科大学母子科学

ページ範囲:P.605 - P.607

文献概要

 未熟児の骨盤位分娩は,骨盤位分娩のリスクである臍帯圧迫による低酸素状態や,分娩遷延の傾向があること,分娩時損傷の頻度が高いことなどの上に,胎児が未熟であることがこれらを助長し,また胎児自身の予備能が低いため非常にハイリスクの分娩となる.これらの理由より,その取扱いについては,帝切を選択するべきであるとする考えと,児の予後を決定するのは未熟性によるところが大きく,分娩方式による差はなく成熟児骨盤位と同様に経腟分娩を原則とする考えとがあり,結論を得るに至っていない.
 そこで,当科における,骨盤位の頻度,帝切率,ならびに,分娩時の胎児状態を反映する指標として臍帯動脈血pHを,新生児の予後に対する因子として頭蓋内出血の頻度について検討した.また,新生児死亡についても検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら