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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻5号

1994年05月発行

今月の臨床 骨盤位マニュアル

分娩時の対応

11.分娩監視の方法と危険の徴候—帝切へのタイミング

著者: 遠藤力1 佐藤章1

所属機関: 1福島県立医科大学産科婦人科

ページ範囲:P.632 - P.634

文献概要

 骨盤位妊娠・分娩の管理については,満期,早産期の場合でも現在,大きな問題になっている.これは,頭位の妊娠・分娩に比較し周産期死亡と罹病率が満期であろうが早産期であろうが高いことが指摘されているからである.骨盤位分娩に対して,経腟分娩と帝王切開術(以下帝切と略す)による分娩で必ずしも周産期死亡や罹病率に有意の差をもたないという報告もあるが,米国のある地域では,骨盤位妊娠は原則的にすべて帝切を施行している.わが国においては骨盤位分娩に対する統一した見解がないのが現状である.ここでは,現在の世界的な考え方としての分娩管理のあり方について記載する.試験分娩から帝切にきりかえるタイミングははっきりしないのが現状であるが,その点についても記載する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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