文献詳細
今月の臨床 骨盤位マニュアル
分娩時の対応
文献概要
Piper鉗子
Piper鉗子は1924年,フィラデルフィアのPiper EBによって骨盤位分娩の後続児頭娩出用の鉗子として考案された1)(図1).その特徴は鉗子柄が匙部の高さよりかなり低い位置に下がっているため,児の躯幹を水平面から上方へ挙上させることなく,児頭の両側へ真っ直ぐ装置することが可能となり,その結果,頸部の過伸展による損傷が防げる点にある.
Naegele鉗子でも代用できるが,躯幹の過度の挙上による頸部の過伸展は不可避となる.
Piper鉗子は1924年,フィラデルフィアのPiper EBによって骨盤位分娩の後続児頭娩出用の鉗子として考案された1)(図1).その特徴は鉗子柄が匙部の高さよりかなり低い位置に下がっているため,児の躯幹を水平面から上方へ挙上させることなく,児頭の両側へ真っ直ぐ装置することが可能となり,その結果,頸部の過伸展による損傷が防げる点にある.
Naegele鉗子でも代用できるが,躯幹の過度の挙上による頸部の過伸展は不可避となる.
掲載誌情報