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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻5号

1994年05月発行

文献概要

今月の臨床 骨盤位マニュアル ディベート 初産の骨盤位分娩:経腟VS帝切

22.帝切

著者: 荒木勤1 進純郎1

所属機関: 1日本医科大学産婦人科

ページ範囲:P.664 - P.666

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 産婦人科医が産婦人科医である所以は他の科を選択した医師が決してできない産婦人科的な特殊な技術を習得しているということにある.これらの技術とは腟式子宮単純全摘出術,鉗子分娩,骨盤位娩出術などであろう.
 近年の医事紛争,医療訴訟の火の粉は産婦人科領域に深く浸透し,ほんの小さなトラブルも大きな問題へと広がる傾向にある.このような時代的背景の中で骨盤位分娩の取り扱いには十分な注意が必要となってきている.最近ではdefencingobstetricsという考えが強く,できるだけ危険を回避しようとする方向にあり,骨盤位分娩においてもliberal adoption of C-section(自由な帝王切開の選択)が一般的である.しかし,欧米では安易な帝王切開の施行も問題視されるようになってきており,帝王切開の施行に際しては十分な適応の吟味が必要である.本稿では6年間に当院で経験した123例の骨盤位分娩をもとに初産の骨盤位分娩について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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