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卵巣癌が多発する家系をもつ患者の卵巣腫瘍の取扱い方—日米の対比
著者: 関谷宗英1 矢沢珪二郎2
所属機関: 1千葉大学 2ハワイ大学
ページ範囲:P.673 - P.674
文献購入ページに移動A 日本:卵巣癌は無症状のまま進行するのが特徴の一つなので,初診時進行癌(定義は統一されていないが,Ⅱb期以上とする著者が多い)が国内外共半数以上を占めている.1990年代に入って腫瘍マーカーCA125と超音波診断による卵巣癌のスクリーニングが試みられたが,最新のBritish Medical Journalに報告されたJacobsらの論文(BMJ 306:1030,1993)では,22,000人の閉経後婦人から11人のtrue positive卵巣癌患者が発見され,早期癌(Ⅰ—Ⅱa期)はその中4人で,とても手間とコストに見合わないと結論している.
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