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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻5号

1994年05月発行

症例

術後虚血性大腸炎を発症した後腹膜卵巣ムチン性嚢胞性腺線維腫の1例

著者: 三宅敏一1 林子耕1 大頭敏文1 中塚久仁英2 佐々木政一2 流田智史3

所属機関: 1国立南和歌山病院産婦人科 2国立南和歌山病院外科 3国立南和歌山病院研究検査科

ページ範囲:P.693 - P.696

文献概要

 今回,われわれが経験した症例は76歳の婦人で46歳時に子宮筋腫にて開腹を受けていた.15年前より下腹部に腫瘤を触知していたが放置,内科受診時に当科へ紹介された.開腹時,後腹膜腔に周囲組織と癒着した新生児頭大の腫瘍を認めこれを摘出した.術後組織診にてまれな卵巣ムチン性嚢胞性腺線維腫と判明した.術後8日目に下腹部痛および血便が出現,大腸ファイバーにて虚血性大腸炎と診断した.その後は順調に回復した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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