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症例
産褥期にみられたHELLP症候群の1例—鑑別診断を中心として
著者: 加勢宏明1 笹川基1
所属機関: 1水原郷病院産婦人科
ページ範囲:P.697 - P.700
文献購入ページに移動 1982年Weinsteinが,HELLP症候群を報告して以来多くの報告がみられるが,産褥期に発症した症例の報告は少ない.今回われわれは重症妊娠中毒症および胎児仮死にて帝王切開術を施行し,術後2日目にみられたHELLP症候群と思われる1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.
細血管障害性溶血性貧血を起こす全身性エリテマトーデス,血栓性血小板減少性紫斑病,溶血性尿毒症症候群,さらには薬剤性肝障害,急性膵炎,急性妊娠性脂肪肝が否定され,産褥期に発症したHELLP症候群と思われた.今後妊娠期にみられるHELLP症候群との違いなどを解明していく必要があるものと思われる.
細血管障害性溶血性貧血を起こす全身性エリテマトーデス,血栓性血小板減少性紫斑病,溶血性尿毒症症候群,さらには薬剤性肝障害,急性膵炎,急性妊娠性脂肪肝が否定され,産褥期に発症したHELLP症候群と思われた.今後妊娠期にみられるHELLP症候群との違いなどを解明していく必要があるものと思われる.
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