文献詳細
今月の臨床 早期癌—診療ストラテジー
Overview
文献概要
子宮頸癌は,境界病変である軽度異形成,中等度異形成,高度異形成を経て上皮内癌,浸潤癌へと進行してゆくものと考えられている.わが国の子宮頸癌取扱い規約では,異形成は3段階に分類され,癌である上皮内癌とは厳密に区別する立場がとられている1).
しかし,異形成と上皮内癌は連続性の病変であり,高度異形成と上皮内癌とは生物学的に区別しがたいとの立場から,異形成と上皮内癌を一括して子宮頸部上皮内腫瘍(cervical intraepithelialneoplasia,CIN)とする主張がなされ,欧米ではこのCIN分類が採用されている.CINは3段階に分けられ,CIN lは軽度異形成,CIN 2は中等度異形成,CIN 3は高度異形成・上皮内癌に相当する.
しかし,異形成と上皮内癌は連続性の病変であり,高度異形成と上皮内癌とは生物学的に区別しがたいとの立場から,異形成と上皮内癌を一括して子宮頸部上皮内腫瘍(cervical intraepithelialneoplasia,CIN)とする主張がなされ,欧米ではこのCIN分類が採用されている.CINは3段階に分けられ,CIN lは軽度異形成,CIN 2は中等度異形成,CIN 3は高度異形成・上皮内癌に相当する.
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