文献詳細
今月の臨床 早期癌—診療ストラテジー
Overview
文献概要
国際的にみるとわが国の卵巣癌発生率は低率であるが,粗死亡率は44年間に8.8倍増加している1).卵巣癌の特徴は,①無症状で進行する(silent disease),②早期癌の診断法が確立されていない,③組織型がきわめて多彩である,などで,初診時進行癌がわが国では約50%を占めている2).未だ前癌病変も明らかにされておらず3),早期癌の定義も国際的に統一されていない現状である.
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