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今月の臨床 早期癌—診療ストラテジー
子宮体癌 診断
文献概要
子宮体癌の発生頻度は,十数年前全子宮癌の数%を占めるにすぎなかったが,近年,急増しており,1992年,当院では26%にまで達し,欧米とほぼ同程度にまでなっている.その予後は,早期であっても筋層内浸潤度と相関していることが知られており,傍大動脈リンパ節郭清や手術術式の選択など治療法を決定する上で筋層内浸潤度の診断は重要である.この目的で超音波断層法,CT,MRIが用いられているが,なかでもMRI所見が最も精度が高く,子宮体癌症例に対しては必須の検査項日になっている.そこで本稿では,それぞれの検査特性と所見を中心に述べる.
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