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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻6号

1994年06月発行

今月の臨床 早期癌—診療ストラテジー

子宮体癌 治療

17.異型増殖症は治療か必要か

著者: 紀川純三1 石原浩1

所属機関: 1鳥取大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.762 - P.763

文献概要

 本邦において,子宮体癌は明らかな増加を示し,それに伴い異型増殖症の診断とその取扱いは重要な課題となってきた.しかしながら,組織学的に内膜上皮内癌と異型増殖症の鑑別は困難であり,内膜癌におけるいわゆる初期病変の定義については明確でない.また,異型増殖症の取扱いに関しては必ずしも一定の見解が得られていない.内膜増殖症の取扱いに関する全国83機関のアンケート調査の結果1)では,異型増殖症の取扱い方法は経過観察36%,ホルモン療法35%,手術療法29%であり,ほぼ三等分されている.したがって,十分な病態把握の下に異型増殖症の適切な取扱い法が確立されることが望まれる.
 本稿では,異型増殖症の診断および内膜癌との関連とともに,当教室におけるその取扱いについて概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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