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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻6号

1994年06月発行

今月の臨床 早期癌—診療ストラテジー

子宮体癌 治療

18.子宮温存療法—掻爬とホルモン療法

著者: 山本宝1 藤田宏行1 岡田弘二1

所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科

ページ範囲:P.764 - P.765

文献概要

 子宮体癌の治療は,原則として手術療法すなわち子宮摘出術が第一選択であるが,妊孕能の温存を強く希望する若年症例に対しては,子宮を温存する治療法が望まれることがある.若年者の体癌発症の危険因子として,排卵障害を伴う不妊とホルモン環境の異常が挙げられ,とくに多嚢胞卵巣(PCO)を合併している症例が高率にみられる1).PCOによる無排卵により,子宮内膜はエストロゲンの刺激に長期間曝露され,内膜増殖症を経て癌化すると考えられる.このような若年体癌では,高分化型腺癌であることが多く,プロゲストーゲンに対する反応性が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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