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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻6号

1994年06月発行

今月の臨床 早期癌—診療ストラテジー

卵巣癌 診断

21.画像診断

著者: 田中善章1

所属機関: 1吹田市立吹田市民病院産婦人科

ページ範囲:P.770 - P.772

文献概要

卵巣早期癌診断法としての画像診断
 卵巣癌において,その予後決定因子のなかで最も重要なものは臨床進行期であり,その予後改善のためには早期診断による早期治療が必要である.画像診断法としては超音波,CT,MRIがあるが,早期診断のための腫瘍スクリーニング法としては診断時間や簡便性またそのコストパフォーマンスという点で最近注目されているのが経腟法による超音波診断であり,集団検診にも応用されている1).よって本項では主として超音波診断について述べるが,最近ではパルスドプラー法による血流測定も応用され,悪性腫瘍においては腫瘍内neovascularizationの証明や卵巣動脈pulsatilityindexの低下がみられるとの報告2)があり,また超音波経腹・経腟法,カラードプラー法,腫瘍マーカー(CA125)測定コンビネーションによるスクリーニング3)なども推奨されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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