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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻6号

1994年06月発行

産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン

子宮摘出時の尿管損傷回避の一工夫(後方からのアプローチ)

著者: 熊坂高弘1

所属機関: 1獨協医科大学

ページ範囲:P.788 - P.788

文献概要

 単純子宮全摘術時の尿管損傷はそう多くみられるものではないが,骨盤内に高度の癒着があったり,出血が多く子宮傍結合織の集束縫合や結紮をくり返す様な場合に,尿管損傷を心配しながら手術を進めることが少なくない.一般的に尿管の損傷は子宮傍結合織の集束切断,結紮するときに起こり易い.これは子宮周囲の癒着などで子宮の挙上が十分でなく,尿管が少しも下方に移動しないまま子宮傍結合織を切断することになることによって起こる.子宮が十分挙上できればその後の手術操作は極めて容易になることはすでに多くの方々が経験されるところである.子宮を最も強固に骨盤に固定しているものは仙骨子宮靱帯であるのでこの切断が本法のキーポイントになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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