icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻6号

1994年06月発行

CURRENT RESEARCH

乳癌,子宮内膜癌に対する新しい抗癌内分泌療法の基礎的研究—アロマターゼ阻害剤とスルファターゼ阻害剤

著者: 山本宝1 福岡正晃12 卜部諭13 北脇城14

所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科 2現:松下記念病院 3現:京都市立病院 4現:社会保険京都病院

ページ範囲:P.793 - P.802

文献概要

 私はもともと,教室の主任教授の岡田先生の指導でエストロゲン,プロゲストーゲンの合成・代謝について研究を行っていたのですが,1979年岡田先生のこ推挙で米国のバッファロー医学財団研究所に留学し,アロマターゼの世界的な権威である大沢由男博士の指導を受け,性腺外組織におけるアロマターゼの免疫・生化学的な研究に着手したのが,今日行っています仕事のはじまりです.
 その後大学に戻り同様な仕事を続けていますが,当時は基礎・臨床両分野を合わせても,わが国で数人程度しかいなかったアロマターゼの研究者も最近では随分と数も増え,アロマターゼという言葉も概念も浸透してきた感があります.今ではスルファターゼの研究も合わせて行っていますが,近年増加傾向が指摘されていますエストロゲン依存性の乳癌や内膜癌に高いアロマターゼ活性やスルファターゼ活性が認められるのは大変興味深いものです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら