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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻6号

1994年06月発行

私の工夫

腹腔鏡下手術におけるHARMONIC SCALPEL(超音波切開凝固システム)の有用性

著者: 今野良12 永瀬智1

所属機関: 1岩手県立磐井病院産婦人科 2済生会岩泉病院

ページ範囲:P.809 - P.812

文献概要

 産婦人科における腹腔鏡下手術は,卵巣嚢腫,子宮筋腫,子宮外妊娠,不妊症などを対象に次第に広がりつつある.腹腔鏡下手術では出血の防止と確実な止血が開腹手術以上に必要とされる.最近,腹腔鏡下手術用に開発された超音波切開・凝固装置HARMONIC SCALPELを用いて,卵巣嚢腫,卵管・卵巣・腸管癒着症,子宮筋腫などを対象に腹腔鏡下手術を行い,これまで使用してきた鋏,電気メス,レーザーと比較してその有用性を検討した.HARMONIC SCALPELは,切開能力に勝れ,熱や電流による副損傷がなく,発煙が少なく視野が確保できるなどの特徴をもっていた.HAR—MONIC SCALPELは卵巣チョコレート嚢胞核出術,子宮内膜症や術後の癒着剥離術,子宮筋腫核出術など比較的難度の高い手術においても,その有用性が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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