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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻7号

1994年07月発行

雑誌目次

今月の臨床 ハイリスク妊娠—22週までの管理 内科的合併症

1.高血圧

著者: 小野歩

ページ範囲:P.834 - P.835

 妊娠に伴う高血圧は妊娠中毒症と妊娠に先立つ慢性高血圧とに大別できる1)が,妊娠中毒症に伴うものは妊娠後半(20週以降)に発症してくることが多いので,今回は慢性高血圧に限ってその管理について概説する.

2.気管支喘息

著者: 別役智子

ページ範囲:P.836 - P.837

 妊娠中の呼吸器合併症として,気管支喘息はまれではなく全妊娠の0.4から1.3%といわれている1).さらにその5分の1では妊娠中に生命を脅かすような重症発作を引き起こしている.気管支喘息はコントロールが不良の場合は,母体,胎児双方の生命にかかわることもあり,最も注意を払わなければならない合併症のひとつである.

3.甲状腺疾患

著者: 百渓尚子

ページ範囲:P.838 - P.839

 甲状腺機能異常は,以前いわれていたほど妊孕性低下の原因にはならないことが判明してきている.しかし,妊娠が成立しても,治療が不十分であると,妊娠の転帰や胎児に悪影響の及ぶ場合がある.

4.ウイルス肝炎

著者: 八橋弘 ,   矢野右人

ページ範囲:P.840 - P.842

C型肝炎とは
 1989年,米国カイロン社が発表したHCV関連抗体系の測定結果により,従来非A非B型肝炎とされていたものの大多数がC型肝炎であることが,明らかとなった.C型肝炎の感染経路は,輸血などの血液を介して感染が成立するが,輸血以外の経路に関しては現時点では明らかでない.母子感染あるいは性交渉による感染はB型肝炎ほど頻度が高くなく,感染成立に要するウイルス量が血中でB型肝炎ウイルスほど多くないと考えられている.
 C型肝炎は,B型肝炎と異なり,どの時期に感染しても,容易に遷延化,慢性化する.C型慢性肝炎は,長期間,極軽度の炎症が持続し,十数年を経過した後次第に急速に活動性が強くなり,肝硬変さらに肝癌へと進展する.わが国の肝癌の半数以上はC型肝炎ウイルスに由来すると考えられている.B型慢性肝炎の一時的な激しい炎症とは異なり,緩徐な進行がC型肝炎の特徴であるが,長期的予後からみると,B型肝炎と比較して自然治癒することがきわめてまれな予後不良の疾患である.

5.糖尿病網膜症

著者: 秋谷忍

ページ範囲:P.844 - P.845

 妊娠により糖尿病網膜症の悪化した症例が報告され始めたのは1950年頃からである.わが国では1973年に堀内の報告が見られる.1979年には大森1)が自験例に基づき網膜症のないものは妊娠中に網膜症は発生しない,毛細血管瘤と静脈欝滞だけのものも妊娠分娩によって悪化しない,点状出血と滲出物の認められるものは妊娠分娩によって悪化するようである,などと報告している.その後,10数年経過した現在の一般的な考えについて述べる.
 1988年から89年にかけて木戸口らが3編の論文を発表しているがこれが現時点でのわが国における情報のすべてと考えてよいと思う.

6.弁置換後妊娠

著者: 岩出和徳 ,   笠貫宏

ページ範囲:P.846 - P.847

 近年の心臓外科学の進歩により,心臓弁膜症患者に対して,数多くの人工弁置換術が施行されるようになった.また,その予後も飛躍的に向上しquality of lifeの改善も著しく,人工弁置換術後の出産年齢の女性では妊娠希望がしばしば認められる.しかし,人工弁置換術後患者の妊娠出産には,いくつかの問題点があり,いまだ結論は得られていない.本稿では,現時点での問題点を提起し,当院での考え方を述べた.

7.抗リン脂質抗体症候群

著者: 牧野恒久 ,   小沢伸晃

ページ範囲:P.848 - P.849

 近年,SLEなどの膠原病の分野を中心に,抗リン脂質抗体によると思われる血栓症を特徴とした臨床症状を呈する病態が指摘され,抗リン脂質抗体症候群と提唱されている.産科学においても習慣流産,子宮内胎児死亡,子宮内胎児発育遅延などとの関連が示唆されており,その病態を把握し適切な治療を施すことが産科医にとっても重要な課題である.

8.風疹

著者: 斎藤滋

ページ範囲:P.850 - P.851

 1977年より女子中学生を対象としたワクチン接種が行われるようになり,1989年より生後1年半の幼児を対象としたMMR 3種混合ワクチン接種が行われた結果,20〜30歳の女性の約95%が風疹抗体を保有している.しかし30歳以上の女性の約20%は風疹抗体を保有しておらず,またワクチン接種もれの場合,妊婦が風疹に罹患し先天性風疹症候群患児を出生する可能性がある.またMMRワクチンがムンプス生ワクチンの副作用として起こる無菌性髄膜炎のため昨年4月に中止された.この結果として幼児が風疹に罹患する機会が増加することが予想され,その結果,抗体陰性の妊婦が風疹に罹患する機会が増加すると思われる.ここでは最近の診断技術の進歩も含めて概説する.

9.AlDS

著者: 小林隆夫

ページ範囲:P.852 - P.853

 最近のHIV感染の特徴は,異性間性交渉による女性の感染者増加である,それゆえ,生殖可能年齢女性の感染増加に伴う妊婦のHIV感染の増加が大きな社会問題となっている.HIV感染妊婦の問題点は,①AIDSの顕性化,②母子感染(約30%),③医療従事者への水平感染,などであるため,感染の現状を把握し,適切な管理をすることが重要である.本稿では妊婦の管理について述べてみる.

婦人科合併症

10.性感染症

著者: 保田仁介

ページ範囲:P.854 - P.855

 妊娠管理において性感染症は母子感染の原因として大きな問題であり,梅毒,淋菌感染症は古くから町題とされてきた.
 しかし性感染症として取り扱われる疾患の増加や疾患の構成比の変化などもあり,ここでは妊娠前半期の管理で重要な性感染症について述べる.

11.卵巣腫瘍

著者: 西村治夫 ,   平川伸夫 ,   黒松肇

ページ範囲:P.856 - P.857

 超音波検査が妊婦検診に広く用いられるようになったことに伴い,妊娠に合併した卵巣腫瘍が数多く発見されるようになった.卵巣腫瘍が発見された場合,胎児への影響を考慮し,X線撮影などの重要な検査は制限を受け,腫瘍マーカーもまた妊娠により大きく修飾されるので,良性・悪性の鑑別は非妊時以上に困難となる.治療は手術が原則であることは非妊時と同様であるが,妊娠の進行に伴って縮小するルテイン嚢胞が存在すること,茎捻転や破裂などの緊急事態や分娩時の障害の可能性などをよく考慮し,手術による妊娠や胎児への影響が最小限となるような手術時期,術式を選択することが母児管理の面から重要となる.

12.子宮筋腫

著者: 田中昭一

ページ範囲:P.858 - P.859

 子宮筋腫は子宮に発生する良性腫瘍の代表的疾患で35歳以上の婦人の20%に認められると言われている1)
 一般に子宮筋腫を有する婦人は不妊になりやすいとの報告が多く,筋腫合併妊娠の頻度は非常に低いと考えられていたが,結婚年齢の高齢化と共に筋腫合併妊婦はまれでなくなり,その頻度は1.28〜2.0%との報告がある2-4)

13.子宮頸部腫瘍

著者: 岩坂剛 ,   杉森甫

ページ範囲:P.860 - P.861

 近年,妊婦への子宮頸部細胞診の施行が一般化したことにより,妊娠中に発見される子宮頸部腫瘍が増加傾向にある.こうして発見される子宮頸部腫瘍も,そのほとんどは初期病変であり,妊娠中の初期病変に対する取り扱いについては,ほぼ一定した基準が確立されているため,その対処に苦慮することは少ない.しかしながら,発見された腫瘍が浸潤癌であった場合は,母児双方の生命を危険にさらしつつ,同時に,この2つの生命の維持を考慮に入れなければならない.このように,相反する要素の妥協を強いられるため,一定の治療方針を得ることが必ずしも容易ではない.
 本稿では,初期病変を含めた子宮頸部腫瘍合併妊娠に対して,現在われわれが施行している治療指針について述べたい.

14.子宮奇形

著者: 岡村均 ,   松浦講平 ,   岩政仁

ページ範囲:P.862 - P.863

 子宮奇形を合併した初期・中期妊娠の管理における重要なポイントとして,流産のリスクが高いことと非交通性子宮腔妊娠(副角妊娠)の2点に絞って述べる.

15.婦人科悪性腫瘍術後

著者: 井筒俊彦 ,   工藤智彦

ページ範囲:P.864 - P.865

 近年,女性の職業意識が高まり,女性の積極的な社会活動への参加が顕著になるにつれ,女性の晩婚化,妊娠の高齢化などの社会的変化が見られはじめている.
 しかし,これら女性における社会的変化とはうらはらに癌発症年齢の若年化,癌治療の質的向上,癌治療におけるquality of life(QOL)の向上,などに伴い婦人科悪性腫瘍でも症例によっては妊孕性の温存が可能となってきている.

産科異常

16.既往重症妊娠中毒症の再発防止

著者: 日高敦夫 ,   中本収

ページ範囲:P.866 - P.868

 重症妊娠中毒症は,発症後の治療が困難であるとともに適切な治療,処置を行わないと母児ともに予後不良となりやすい.さらに中高年期(laterlife)に至り,腎血管系病変がみられることも少なからず認められる.したがって重症妊娠中毒症はlater lifeでの“高血圧発症予備軍”としてみなすこともできよう1)
 後遺症との関連にても,後遺症は妊娠時の高血圧持続期間とも密に関係し,少なくとも2週間以上にわたる重症高血圧持続は産後もなお高血圧をみることが多い1).したがって妊娠初期からの発症予知とその予防が産科管理上重要な課題となる.

17.習慣流産の検査と対策

著者: 藤井知行 ,   武谷雄二

ページ範囲:P.870 - P.872

習慣流産とは
 習慣流産は日本産科婦人科学会の定義により,連続して3回以上流産をくり返すことと定義される.
 習慣流産の原因
 習慣流産は,流産を連続するという症状から定義された症候群であり,いくつかの異なった疾患の集合である.したがって習慣流産の診療にあたってはまず最初にその原因を検索することがたいせつであり,次いでそれぞれの原因ごとに治療しなければならない(図).この中で後述する同種免疫反応異常による習慣流産は具体的にどのような機序によるのか解明されておらず,原因検索においては特別の検査がされないことが多い.このためこのタイプの習慣流産は原因不明の習慣流産に含まれることになる.東京大学産婦人科の臨床統計では,原因の中で原因不明の習慣流産が圧倒的多数を占め,次いでいわゆる抗リン脂質抗体症候群に代表される自己免疫異常が続いている(表1).こうしたことから,免疫異常による習慣流産の取り扱いが実際の診療にあたっては重要である.

18.初期流産の取扱い指針

著者: 北尾学 ,   秦幸吉

ページ範囲:P.874 - P.876

 初期流産とは妊娠12週未満の流産であり,産科臨床上遭遇する機会の多い疾患の一つである.初期流産は,なんらかの原因で胎芽が死亡した後に排出される場合や,染色体異常などにより最初から異常な妊卵として発生したものが一定の発育を行った後に排出される場合などがあり,胎芽あるいは胎児のviabilityに左右されるものである.したがって,初期流産の診断は胎児の予後を客観的に判定することであり,それは初期流産の正しい取扱いへのファーストステップであると考えられる.
 本稿では,初期流産の診断,治療および次回妊娠への注意点などについて解説する.

19.胞状奇胎の処置とフォローアップ

著者: 後藤節子

ページ範囲:P.878 - P.879

 胞状奇胎妊娠(奇胎)の発生は日本を含む東南アジアで多い.本邦の奇胎数は年々減少しているが,出生数1,000に対する比率は変化なく,近年2.92を保っている.奇胎の頻度は妊孕年齢後半の40歳以上で増加し,39歳以下の頻度の10〜20倍になる.なお奇胎は,①絨毛のすべてが嚢胞化し胎児成分をみない全奇胎と,②嚢胞化絨毛と正常絨毛または胎児成分の共存をみる部分奇胎とに分類される.

20.子宮外妊娠の保存療法

著者: 小林善宗 ,   鈴木隆弘 ,   本田育子 ,   井上正人

ページ範囲:P.880 - P.881

 近年,低単位hCG測定,超音波検査とくに経腟超音波検査,内視鏡検査の普及により,子宮外妊娠の早期診断が可能になり,保存療法を選択する機会が多くなってきている.これには,世界的な子宮外妊娠発生率の増加,早期診断とくに症状発症前に治療開始する機会の増加,保存療法の増加という図式が成り立つが,子宮外妊娠(卵管妊娠)に対する保存的治療は多種多様である.しかし最も重要な問題はその予後,つまり妊孕性の温存である.
 子宮外妊娠の保存療法には,大別して2つある.手術的療法および薬物療法である.前者には開腹下または内視鏡(腹腔鏡)下があり,後者にはメソトレキセート(MTX)の全身投与または局注,PGFの局注,高張糖液の局注などがある.これらの組み合わせた治療も存在し,どう選択するかが重要である.

他科からのアドバイス

21.心疾患

著者: 宇井進

ページ範囲:P.882 - P.883

 心臓疾患は妊婦の0.35〜1%に認められ,リウマチ性心疾患が最も多く,先天性心疾患が次いで多い.
 心疾患による循環不全は,絨毛間腔の血流を緩慢にし,血栓形成をもたらす.この結果,母児間のガス交換が障害され,流産や早産をきたす.

22.慢性腎炎

著者: 宮崎睦雄 ,   上田尚彦 ,   折田義正

ページ範囲:P.884 - P.886

 慢性腎炎患者はその発症年齢が妊娠可能世代と重複し,従来より妊娠合併症や周産期死亡をきたす頻度が高いとの報告がある.一方で,近年は周産期医学,新生児医学および降圧療法,透析療法の進歩によってかなりの高血圧,腎機能低下があっても正常児を得た例,腎移植患者が免疫抑制剤とステロイド剤を妊娠中も使用しながら正常児を得た報告もある.このように十分な管理の下では慢性腎炎患者の妊娠について従来の制限を緩和できる可能性もうかがわれる.以下,自験例を交えながら妊娠中期までの管理について述べたい.

23.糖尿病

著者: 佐中真由実 ,   大森安恵

ページ範囲:P.888 - P.889

 挙児を希望する場合,児の奇形および母体の糖尿病合併症の進展・悪化を予防するために,糖尿病妊婦の管理は妊娠前から開始することがたいせつとされている.妊娠前に血糖コントロールを改善し,糖尿病合併症のチェックを行ってから妊娠を許可する計画妊娠が重要である.しかし血糖コントロールの悪い状態で,糖尿病合併症のチェックを行わずに,妊娠してから来院する妊婦が約半数いることも現実である.このような場合,児の奇形や母体糖尿病合併症の悪化を懸念して,妊娠を継続させるかどうかが問題となるため,この点について妊娠継続許可条件を述べる.

24.膠原病

著者: 橋本博史

ページ範囲:P.890 - P.891

 膠原病には,全身性エリテマトーデス(SLE),慢性関節リウマチ(RA),多発性筋炎・皮膚筋炎(PM・DM),強皮症(PSS),混合性結合組織病(MCTD)などが含まれるが,とくにSLEは妊娠可能年齢層に好発する膠原病であることもあって,他の膠原病に比べ妊娠を伴うことが多い.ここでは,SLEを中心に妊娠中の治療・管理について述べる.

25.血液疾患

著者: 浦部晶夫

ページ範囲:P.892 - P.893

 妊娠と血液疾患の合併は一般にはまれである.しかしながら,妊娠と白血病や悪性リンパ腫を合併する場合があり,妊娠の時期によって対処の仕方が異なる.ここでは,妊娠初期から前半期に合併した血液疾患の対策について述べることにする.

26.精神障害

著者: 宮岡佳子 ,   宮岡等

ページ範囲:P.894 - P.895

 向精神薬(精神障害に対して主に用いる治療薬,例えば抗精神病薬,抗うつ薬,抗不安薬など)療法をはじめとする種々の治療技法の進歩により,精神障害患者も通常の社会生活を営むことが可能となった.これにともなって妊娠の機会も以前より多くなり,今後さらに増加することが予測される.精神障害に罹患している者であっても妊娠,出産,育児が何の問題もなく円滑に進む場合が少なくないが,本稿では妊娠継続許可条件に関係する問題について簡単に述べる.

カラーグラフ 遺伝講座・1

—遺伝形式がはっきりしている—先天異常とその反復性について

著者: 鈴森薫

ページ範囲:P.829 - P.831

 全新生児の少なくとも5〜5.5%は,遺伝的要因が重要な役割を果たす先天異常や疾患に罹患しているか,あるいは生涯のどこかで罹患するとみられている.生涯で遺伝的要因が関与した先天異常や疾患に罹患する新生児の割合をみてみると,単一遺伝子の異常によるもの:1%,染色体異常:0.5〜1%,部分的に遺伝要因の関与する奇形:2.5%,体質的疾患:1%である.
 さて,これらの資料をもとに,わが国でこのような先天異常児がどのくらい出生しているかを見てみると,最近の年間全出生児数を120万余として試算してみると図1のようになる.このうち,メンデル遺伝形式のはっきりしている先天異常は,1個の遺伝子の変異により生じた病的形質をもつ単一遺伝子病で,年間約12,000名生まれていることになる.ヒトの染色体は46本あり,22対の常染色体と1対の性染色体のXとYからなっている.常染色体上の遺伝子座にある遺伝子は常染色体遺伝,性染色体上の遺伝子座にある遺伝子はX連鎖遺伝をする.一つの遺伝子座には1対の対立遺伝子があり,それぞれの対立遺伝子は親の配偶子の1個の対立遺伝子由来であり,個体の遺伝形質は1対の対立遺伝子の組み合わせで決まる.遺伝様式は,常染色体優性遺伝,常染色体劣性遺伝,X連鎖遺伝の3つに大別される.

Q&A

子宮内膜癌検診における経腟プローブ超音波診断の信頼度—日米の対比

著者: 関谷宗英 ,   矢沢珪二郎

ページ範囲:P.897 - P.898

 Q 子宮内膜癌検診における経腟プローブ超音波診断に対する日米の考え方の違いはあるのでしょうか.両国の実情を教えていただきたい(山形AK生).
 A 日本:わが国における老人保健法で定めた子宮内膜(体)癌検診の対象は,現行の子宮癌検診の対象者のうち,医師による問診などの結果,最近6か月以内に“不正出血”を訴えたことのある者で,①年齢50歳以上の者,②閉経以後の者,③未妊婦であって月経不順の者,である.

産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン

帝王切開術の下部横切開筋層縫合のテクニック

著者: 高村郁世 ,   西谷巖

ページ範囲:P.900 - P.900

 多くの手術の中で帝王切開ほど,劇的な手術はない.しかも,これが前もって計画的に行われる事はむしろ少なく,術前検査や輸血あるいはマンパワーの確保などが十分に行われないまま,緊急に手術を開始することが多い.したがって,術中は,できるだけ手術時間を短縮し,出血量を軽減できれば,輸血するにはいたらず,手術侵襲も最小限にとどめることができる.帝王切開の全手術操作を通じて,最も重要なポイントは,子宮下部筋層の横切開部位より水道の流出にもたとえられる噴出する出血を,いかにはやく縫合止血するかということである.この手技について,われわれの行っている方法を述べたいと思う.緊急に帝王切開を行う場合は,下腹部皮膚縦切開によって開腹し,妊婦の体格と娩出する胎児の推定体重にあわせて,開腹鉤を用いず,児が大きい時には内田式帝切鉤,小さい時には膀胱圧抵鉤を恥骨結合部にかけて膀胱を下方に圧排し,子宮下部の膀胱子宮窩腹膜の部位を露出し,中村の方法で腹膜と子宮筋層の間の剥離操作を行わず,一括して両者にメスをいれ,用指鈍的に切開創を左右に延長し,破膜と同時に胎児および胎盤の娩出を行う.ついで,杉山の方法で子宮体部を腹腔外に取り出し,ダグラス窩に紐つきタオルを挿入する.この操作で子宮下部が挙上され,縫合が容易となり,また血液や羊水の腹腔内への流入を防ぐことができる.

ワンポイントレッスン—私のノウハウ

内診における子宮頸管の移動痛の重要性—他科疾患との鑑別において

著者: 貝原学

ページ範囲:P.901 - P.901

 下腹部の疼痛を主訴とする疾患には種々なものがある.子宮や付属器をはじめとする婦人科的疾患の他に,腸管や尿路系の疾患など他科の疾患の場合もある.これらの疾患を鑑別するためには内診の所見が重要であることは言うまでもないが,特に子宮頸管の移動痛(Schiebschmerz)の有無に注目することが大切である.下腹部痛が子宮や付属器の疾患に基づく場合には,内診指によって子宮頸管を前後あるいは左右に圧迫移動させると疼痛を訴えるのが通例である.しかし,腸管や尿路系の臓器の疾患の場合にはこのような移動痛が認められない場合が多い.
 移動痛の有無によって他科疾患と区別することができる症例をここに紹介する.

連載 産科外来超音波診断・4

妊娠初期の胎児エコー像—正常か? 異常か?

著者: 清水卓

ページ範囲:P.905 - P.908

 近年の経腟超音波断層法(TVS)の発展により,妊娠初期の胎児像を,より鮮明に描出することができるようになり,このことは,妊娠初期の胎児奇形の診断に寄与することとなった1)
 しかしながら,妊娠初期の胎児奇形の診断は,やはり難しく,胎児像が正常であるか否かを判定する際には,embryologyの基礎的な知識を必要とする場合が多く,また,技術的な面でも,TVSでは,作像する際の制約もあり,その診断に至るには,種々の困難な問題がある.

原著

更年期不定愁訴例にみられるAgoraphobiaの臨床検討

著者: 後山尚久 ,   豊田勝弘

ページ範囲:P.911 - P.914

 不定愁訴で産婦人科外来を訪れる更年期婦人には,精神症状としてAgoraphobia(外出恐怖あるいは空間恐怖;不安症状のために人の集まる場所に行くことができないというもの)のため生活上の不適応を起こし,Quality of Lifeが著しく低下している例がみられる.当院産科婦人科外来を不定愁訴で訪れた391名の婦人のうち,23例にAgora—phobiaがみられ(不定愁訴例の5.9%),10例はパニックディスオーダー(PD)からの続発であった.病前性格としては,失感情症的で「自己否定・他者肯定」的傾向であった.薬物療法はアルプラゾラムが中心で,PDの有無によりその平均改善月数はそれぞれ4.25±3」か月(PD有)および7.40±7.2か月(PD無)であった.
 その治療には薬物療法と行動療法が原則であるが,他の更年期不定愁訴症候群同様,終始心身医学的対応が必要であると思われた.

当院NICUにおける新生児の生死に影響する諸因子の検討—数量化II類を用いた新生児の生死の予測の試み

著者: 大口昭英 ,   飴谷由佳 ,   佐竹紳一郎 ,   小嶋康夫 ,   舟木寛 ,   中野隆 ,   舘野正也 ,   林恵三 ,   畑崎喜芳

ページ範囲:P.915 - P.920

 今回われわれは1984年4月から1990年3月までの6年間に当院NICUに入院した,2,000g未満または34週未満の新生児153例(生存130例,死亡23例)を対象とし,数量化II類を用いて新生児の生死に関与すると考えられる13因子(①初産・経産,②多胎妊娠,③妊娠中毒症,④NST異常,⑤搬送方法,⑥娩出方法,⑦性別,⑧出生体重,⑨妊娠週数,⑩胎児の発育異常,⑪RDS,⑫頭蓋内出血,⑬児奇形)の影響度の解析および新生児の生死の予測の試みを行った.この結果,13要因と生死との相関比は0.654であり,各要因の偏相関係数は大きな順に,妊娠週数>児奇形>RDS>頭蓋内出血>胎児の発育異常>娩出方法>出生体重>初産・経産>0.10であった.このことから,新生児の予後因子としては出生体重よりも妊娠週数がより重要と思われた.また,数量化II類における新生児死亡の予測の的中率は理論値で95.94%ときわめて高く,これらの13要因によりかなり正確な生死の予測が可能と思われる.

てんかん合併妊娠

著者: 小川修一 ,   水上尚典 ,   谷野均 ,   玉田太朗 ,   佐藤郁夫

ページ範囲:P.921 - P.924

 1982年1月〜1992年目2月の11年間に当院で分娩したてんかん合併妊娠45症例72妊娠の産科予後についてretrospectiveに検討した.Antiepile—ptic drug(AED)を服用していなかった母親の児1例に内反足が,またフェニトイン+バルビツレートを服用していた母親の児1例に非免疫性胎児水腫が認められた.周産期死亡は2例(2.8%,いずれも子宮内胎児死亡)に認められた.早産は,帝切による人為的早産2例を含めた5例(6.9%)に認められた.満期産となった67妊娠中13妊娠(22%)に帝切が行われており当施設1987〜1991年の5年間の満期産単胎分娩3,738例中のそれ294(8%)に比し有意に高い帝切率であった.13妊娠中7妊娠(54%)は分娩停止のため帝切が行われていた.バルプロ酸,カルバマゼピンもしくはフェニトインを服用していた群はバルビツレート単独服用群やAED非服用群に比し高い帝切率であった.バルプロ酸,カルバマゼピンならびにフェニトインはてんかん合併妊娠における帝切率上昇と関係がある可能性がある.

症例

妊娠中増悪し,治療に抵抗性を示した再生不良性貧血合併妊娠の1例

著者: 田村正毅 ,   高桑好一 ,   田中憲一

ページ範囲:P.925 - P.928

 再生不良性貧血は女性に好発する血液疾患である.近年,妊娠を契機として発症した症例の報告もあり,妊娠合併症として重要な疾患である.今回われわれは,妊娠前に寛解が得られたものの妊娠経過中に増悪し,以前の輸血の影響と思われる抗血小板抗体を認め血小板輸血に反応せず,ガンマグロブリン大量療法の併用といった各種治療に抵抗性を示した症例を経験した.最終的には,分娩時の大量血小板輸血により生児を得たが,1,400mlの出血を認め大量出血の危険性を十分認識することが重要であると判断された.
 最近の内科学的治療の進歩により,再生不良性貧血合併妊娠を管理する機会は増加するものと考えられる.本症例のように,寛解例でも妊娠経過中に増悪したり,既往の輸血時の感作により抗血小板抗体が出現することも念頭におき,妊娠管理・分娩に当たっては十分な検討・準備を行う必要があるものと考えられた.

子宮頸管ポリープに発生した上皮内癌の1例

著者: 西田欣広 ,   カリマゴルブズーリ ,   田中雄一郎 ,   吉松淳 ,   宮川勇生

ページ範囲:P.929 - P.931

 症例:48歳,4回経妊,3回経産.少量の不正性器出血を認めたため,A医を受診し,外子宮口より小豆大の子宮頸管ポリープの突出が認められ,切除された.子宮頸管ポリープの病理組織学的診断は,cervical polyp with carcinoma in situ,focalearly invasion suspectedであったため,当科を紹介され,単純子宮全摘出術および両側付属器摘除術が施行された.摘出組織標本では,子宮頸部の7時の位置にmoderate dysplasiaが認められたのみで子宮内膜および両側付属器に悪性を思わせる所見は得られなかった.
 したがって,本症例は子宮頸管ポリープに初発した上皮内癌と考えられ,その臨床的取扱いについて若干の文献的考察を加えて報告する.

薬の臨床

ローリスク群とハイリスク群における婦人科悪性腫瘍化学療法時の骨髄抑制に対するrhG-CSFの投与効果の検討

著者: 鎌田正晴 ,   安井敏之 ,   古本博孝 ,   東敬次郎 ,   桑原章 ,   苛原稔 ,   青野敏博 ,   猪野博保 ,   阪口彰 ,   吉本忠弘 ,   奈賀脩 ,   高橋久寿 ,   高橋弘子 ,   斎藤眞平 ,   土井忠彦 ,   三村経夫 ,   武本幹彦 ,   黒部来 ,   大野義雄 ,   岡山哲也 ,   松下光彦 ,   竹治尚志 ,   中郷吉二郎 ,   西村哲一 ,   板東律雄 ,   大頭敏文

ページ範囲:P.933 - P.940

 徳島大学医学部産科婦人科および関連施設において化学療法が施行された婦人科悪性腫瘍患者を対象に,抗癌剤による骨髄抑制が軽度なローリスク群(51例)と白血球減少が著明なハイリスク群(14例)について,rhG-CSFの白血球減少予防効果,安全性および臨床的有用性について検討した.
 ローリスク群では,rhG-CSFの2週間投与により,非投与周期に比し,白血球最低値(2,287.5±916.5vs4,489.2±2,238.5,P<0.001),2,000未満を示した症例(33.5%vs9.8%,P<0.01)および最低値から正常値への回復日数(8.6±3.4vs4.1±3.3,P<0.001)のいずれも有意な改善を認めた.ハイリスク群においても,2週間の予防投与により,レスキュー投与を行った1クール目に比し有意な白血球減少予防効果が認められた.副作用も少なく(7.4%),ローリスク群(主治医判定98.0%,委員会判定79.2%),ハイリスク群(主治医判定100%)ともに高い臨床的有用性が認められた.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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