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今月の臨床 ハイリスク妊娠—22週までの管理 内科的合併症
8.風疹
著者: 斎藤滋1
所属機関: 1奈良県立医科大学産婦人科
ページ範囲:P.850 - P.851
文献購入ページに移動 1977年より女子中学生を対象としたワクチン接種が行われるようになり,1989年より生後1年半の幼児を対象としたMMR 3種混合ワクチン接種が行われた結果,20〜30歳の女性の約95%が風疹抗体を保有している.しかし30歳以上の女性の約20%は風疹抗体を保有しておらず,またワクチン接種もれの場合,妊婦が風疹に罹患し先天性風疹症候群患児を出生する可能性がある.またMMRワクチンがムンプス生ワクチンの副作用として起こる無菌性髄膜炎のため昨年4月に中止された.この結果として幼児が風疹に罹患する機会が増加することが予想され,その結果,抗体陰性の妊婦が風疹に罹患する機会が増加すると思われる.ここでは最近の診断技術の進歩も含めて概説する.
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