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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻7号

1994年07月発行

今月の臨床 ハイリスク妊娠—22週までの管理

婦人科合併症

13.子宮頸部腫瘍

著者: 岩坂剛1 杉森甫1

所属機関: 1佐賀医科大学産婦人科

ページ範囲:P.860 - P.861

文献概要

 近年,妊婦への子宮頸部細胞診の施行が一般化したことにより,妊娠中に発見される子宮頸部腫瘍が増加傾向にある.こうして発見される子宮頸部腫瘍も,そのほとんどは初期病変であり,妊娠中の初期病変に対する取り扱いについては,ほぼ一定した基準が確立されているため,その対処に苦慮することは少ない.しかしながら,発見された腫瘍が浸潤癌であった場合は,母児双方の生命を危険にさらしつつ,同時に,この2つの生命の維持を考慮に入れなければならない.このように,相反する要素の妥協を強いられるため,一定の治療方針を得ることが必ずしも容易ではない.
 本稿では,初期病変を含めた子宮頸部腫瘍合併妊娠に対して,現在われわれが施行している治療指針について述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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