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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻7号

1994年07月発行

今月の臨床 ハイリスク妊娠—22週までの管理

産科異常

16.既往重症妊娠中毒症の再発防止

著者: 日高敦夫1 中本収1

所属機関: 1大阪市立総合医療センター産婦人科

ページ範囲:P.866 - P.868

文献概要

 重症妊娠中毒症は,発症後の治療が困難であるとともに適切な治療,処置を行わないと母児ともに予後不良となりやすい.さらに中高年期(laterlife)に至り,腎血管系病変がみられることも少なからず認められる.したがって重症妊娠中毒症はlater lifeでの“高血圧発症予備軍”としてみなすこともできよう1)
 後遺症との関連にても,後遺症は妊娠時の高血圧持続期間とも密に関係し,少なくとも2週間以上にわたる重症高血圧持続は産後もなお高血圧をみることが多い1).したがって妊娠初期からの発症予知とその予防が産科管理上重要な課題となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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