icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻7号

1994年07月発行

今月の臨床 ハイリスク妊娠—22週までの管理

産科異常

20.子宮外妊娠の保存療法

著者: 小林善宗1 鈴木隆弘1 本田育子1 井上正人1

所属機関: 1東海大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.880 - P.881

文献概要

 近年,低単位hCG測定,超音波検査とくに経腟超音波検査,内視鏡検査の普及により,子宮外妊娠の早期診断が可能になり,保存療法を選択する機会が多くなってきている.これには,世界的な子宮外妊娠発生率の増加,早期診断とくに症状発症前に治療開始する機会の増加,保存療法の増加という図式が成り立つが,子宮外妊娠(卵管妊娠)に対する保存的治療は多種多様である.しかし最も重要な問題はその予後,つまり妊孕性の温存である.
 子宮外妊娠の保存療法には,大別して2つある.手術的療法および薬物療法である.前者には開腹下または内視鏡(腹腔鏡)下があり,後者にはメソトレキセート(MTX)の全身投与または局注,PGFの局注,高張糖液の局注などがある.これらの組み合わせた治療も存在し,どう選択するかが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら