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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻7号

1994年07月発行

今月の臨床 ハイリスク妊娠—22週までの管理

他科からのアドバイス

22.慢性腎炎

著者: 宮崎睦雄1 上田尚彦1 折田義正2

所属機関: 1大阪大学医学部第一内科 2大阪大学医学部保健学科病態生体情報学

ページ範囲:P.884 - P.886

文献概要

 慢性腎炎患者はその発症年齢が妊娠可能世代と重複し,従来より妊娠合併症や周産期死亡をきたす頻度が高いとの報告がある.一方で,近年は周産期医学,新生児医学および降圧療法,透析療法の進歩によってかなりの高血圧,腎機能低下があっても正常児を得た例,腎移植患者が免疫抑制剤とステロイド剤を妊娠中も使用しながら正常児を得た報告もある.このように十分な管理の下では慢性腎炎患者の妊娠について従来の制限を緩和できる可能性もうかがわれる.以下,自験例を交えながら妊娠中期までの管理について述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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