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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻7号

1994年07月発行

症例

子宮頸管ポリープに発生した上皮内癌の1例

著者: 西田欣広1 カリマゴルブズーリ1 田中雄一郎1 吉松淳1 宮川勇生1

所属機関: 1大分医科大学産婦人科

ページ範囲:P.929 - P.931

文献概要

 症例:48歳,4回経妊,3回経産.少量の不正性器出血を認めたため,A医を受診し,外子宮口より小豆大の子宮頸管ポリープの突出が認められ,切除された.子宮頸管ポリープの病理組織学的診断は,cervical polyp with carcinoma in situ,focalearly invasion suspectedであったため,当科を紹介され,単純子宮全摘出術および両側付属器摘除術が施行された.摘出組織標本では,子宮頸部の7時の位置にmoderate dysplasiaが認められたのみで子宮内膜および両側付属器に悪性を思わせる所見は得られなかった.
 したがって,本症例は子宮頸管ポリープに初発した上皮内癌と考えられ,その臨床的取扱いについて若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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