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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻8号

1994年08月発行

雑誌目次

今月の臨床 胎盤—母児接点としての役割 Overview

1.胎盤研究の流れ—形態面

著者: 相馬廣明

ページ範囲:P.954 - P.956

 1959年からBoston Lying-in Hospitalに留学中,毎日Dr BenirschkeとDr Driscollによる胎盤病理検査のお手伝いをしてから,すでに34年も経った.当時は小児麻痺やそれに近い周産期疾患の原因研究が事盛んであり,その一貫として胎盤の観察が重要視され始めた.当時分娩数のきわめて多かったBoston Lying-in Hospitalの病理研究室では,連日冷蔵庫の中に白い紙箱入りの胎盤の数が増し,placental sheetの記載項目の詳細なのに驚いた.そして時に階事上の生化学研究室でDrVilleeが中心となって行った胎盤研究会の内容は,当時まだ少なかった胎盤研究のよすがを知る貴重な記録となっている.
 1960年Rochesterで第1回Trophoblast Con—ferenceが開かれ,胎盤についての業績が発表されたが,現在の胎盤研究の多方面にわたる進歩に比しては昔日の感がある.Wilkin1)(1965),Benirschke2)ら(1967),Boyd3)(1970)によって出版された胎盤病理学の本に続いて,現在では膨大な資料が提供され,数多くの胎盤の専門書が出版されている(Fox4),Becker5),Perrin6),Lave—rv7),Benirschke8),Shankin9),Redman10)).しかも毎年膨大な胎盤研究発表が加速度的に増している.

2.胎盤研究の流れ—機能面

著者: 森山郁子 ,   斎藤滋 ,   飯岡秀晃 ,   一條元彦

ページ範囲:P.958 - P.959

胎盤の物質輸送
 胎盤における各種栄養物質の輸送機構は,invivo,胎盤スライス法,胎盤循環灌流法などの方法を用いてその検討がなされてきた.一方,近年,ヒト胎盤絨毛細胞より刷子縁部位を膜小胞として分離する方法が確立され,この膜小胞法で胎盤におけるアミノ酸の能動輸送には,Na濃度勾配のみならずK濃度勾配,Cl濃度勾配さらには膜電位差などが関与していることが明らかとなった.また,グルコースに関しては,すでに5種類のトランスポーターが発見されそのうちの1型が主にヒト胎盤絨毛上皮に存在することが判明している.一方,アミノ酸のトランスポーターについては,その実体は明らかではないが輸送担体の精製同定がされつつある.
 胎盤における脂質の輸送機構は不明の点が多いが,妊婦の高脂血の生理・病理的意義および妊娠中の脂質代謝も十分明らかでない.

発生と形態

3.着床形式と胎盤形成

著者: 渡辺芳明 ,   畑俊夫

ページ範囲:P.960 - P.962

着床形式と胎盤の形態
 妊卵が予宮内膜に着床すると母児間の接点である胎盤の形成が始まる.着床の形式は動物の種類により異なり胎盤の形態に大きな影響を与える.着床形式には,1)中心着床central implantation 2)偏心着床eccentric implantation 3)壁内着床interstitial implantationがある.中心着床は食虫類,食肉類,有蹄類,有袋類,原猿類,ウサギなどにみられる.胚盤胞からトロホブラストが増殖・拡張し,子宮内膜上皮と広い範囲にわたり接するのみである,したがって,胎盤の効率に限界があるため子宮内での胎児の発育には限界がある.偏心着床はげっ歯類,霊長類にみられ,子宮の反間膜側の着床室に着床する.ヒト,チンパンジーは壁内着床を示す.トロホブラストが子宮内膜に侵入していき胞胚は子宮内膜に埋没する.最も進化した形である壁内着床では,胎盤の機能も効率よく高度なものとなり,長期間にわたり胎児を成熟させる.
 哺乳類の胎盤は上皮絨毛胎盤,結合組織絨毛胎盤,内皮絨毛胎盤,血絨毛胎盤に分類される.ヒトの胎盤は血絨毛胎盤である.個体発生は系統発生をくり返すというように胎盤の発生も着床の過程で主皮絨毛胎盤から血絨毛胎盤という形態をとって形成されていく.トロホブラストは母体に侵入し脱落膜と共同して胎盤や羊膜を形成していき,分娩後,脱落膜の部から剥離する.

4.超微細構造

著者: 津端捷夫 ,   佐藤和雄

ページ範囲:P.963 - P.965

 胎盤の透過電顕による観察は,Boyd andHughes(1954)をはじめとして多数の報告が見られる.しかし,胎盤の果たす多彩な機能との関係は,必ずしも明らかにされていない.周知のごとく胎盤の主体をなすのは絨毛であり,母体血と接する絨毛上皮細胞である.そこでこの絨毛上皮細胞を中心に,その超微細構造について概説する.

物質のトランスポート

5.物質輸送様式

著者: 工藤美樹

ページ範囲:P.966 - P.968

 胎児はその発育に必要な構成素材やエネルギーなどの栄養物質のすべてを母体に依存して成長するが,これら栄養物質はすべて胎盤を介して母体血中より胎児血中へ供給されている.ヒトの胎盤は血絨毛性胎盤で胎児側の組織である絨毛は直接に母体の血液に接しており,胎児血液との間には絨毛上皮細胞,結合組織,胎児側の血管内皮細胞が存在している(図1).したがって母体側から胎児側また逆方向に物質が輸送されるにはこれらの細胞層を通過する必要がある.この絨毛上皮細胞の母体血に面する側は小腸上皮,尿細管上皮刷子縁と同様に微絨毛構造を有しており,この部位に物質輸送のための特異的な膜輸送機構が存在していることが予測されていた.
 胎盤における物質輸送機構解明には従来,妊娠母獣に放射標識された物質を注入しその胎児側への移行を測定するin vivoによる方法,in vitroにおける胎盤灌流実験,絨毛組織片をインキュベートする方法などが試みられてきたが,詳細な輸送機構の解明には不十分であった1)

6.ガス交換

著者: 鈴木伸明 ,   岡村州博

ページ範囲:P.970 - P.971

概念
 胎児の成長するためのエネルギーはすべて母体から供給され,その中で母児間のガス交換は胎盤を接点として行われる.母体からの血液は,子宮動脈かららせん動脈を経て絨毛間腔に入り,噴水状に絨毛を還流しながら子宮静脈に戻る.臍帯動脈からの胎児血は絨毛で酸索化されて臍帯静脈に移行し胎児に入る.胎児では全循環血漿量の1/2強が胎盤循環に供給される.この母体—胎児間のガス交換はFickの法則に従った単純拡散によって行われる.
 また,ガス交換は交換系の血液性状にも依存している.母体血と胎児血ではヘモグロビンの性状が異なり,HbFはHbAより解離曲線が左方に移動しているため,同一飽和度を得るための酸素分圧に差があり,胎児血の方がはるかに低く,多くの酸素が胎児血側に移行される.その結果,胎児の血液酸素分圧は27〜29mmHgと,母体の約1/3の値で極端に低いが,酸素親和性の強いHbFにより飽和度は高く,胎児に特有な短絡路を通して各臓器へ供給される.

7.糖,脂質

著者: 佐川典正

ページ範囲:P.972 - P.974

 グルコースは胎児にとって必須のエネルギー源であるが,胎児はこれをもっぱら母体から供給されなければならない.母体と胎児の間には胎盤が一種の隔壁として存在するので,グルコースはまず母体血中から胎盤の細胞内に取り込まれ,その後胎児側の血流中に移行することになる.
 一般的に,胎盤での物質輸送は,母体側の子宮胎盤血流量,物質の物理化学的性質,胎児側の胎盤血流量など多くの因子に影響される,また,脂質など特殊な場合には,その物質が胎盤で代謝されるか否かも関係することがある.

8.抗原・抗体

著者: 森定優

ページ範囲:P.976 - P.977

抗原(ウイルスなどを除く)とその移行について
 ヒトの胎盤は血液—絨毛型(hemochorialplacenta)であり,絨毛膜を境に母体血液と胎児血液が遮断されている.
 しかしながらこの遮断は完全なものではなく,hCGやAFPなどのように絨毛膜から母体血中に分泌されるもの,また胞胚の着床,primary stemvill,完成した胎盤でのanchoring villiにおける脱落膜細胞やマクロファージなどとの接点での抗原の存在とその移行が示唆されている.

9.細菌・ウイルス

著者: 大薗恵一 ,   中山雅弘

ページ範囲:P.978 - P.979

 胎内感染症は,病原菌の進入経路により大きく血行性,上行性の2つに分けられる.前者では,胎盤を通じてウイルス・細菌が胎児に感染する.後音では羊膜炎がみられるので,先大性感染症の診断においては,胎盤所見が重要である.ことに,最近では入手可能な抗体が増加し免疫組織化学の適用疾患が広がったこと,DNA診断の技術が発達し,DNA抽出の対象となることなど,胎盤検索はますます重要となってきている.当センターでは,全例において胎盤の肉眼的スクリーニングを行い,問題症例では,組織学的検討を加えるようにしている.

ホルモン産生と代謝

10.hCG・hPL

著者: 丸尾猛 ,   小原範之 ,   望月眞人

ページ範囲:P.980 - P.982

 胎盤で産生される代表的な蛋白ホルモンにはhCGとhPLがある.hCGは月経黄体から妊娠黄体への機能変換を誘導し,hPLは母体の糖・脂質代謝への作用を介して胎児の発育に関与する.

11.ステロイドホルモン

著者: 野口有生 ,   野嶽幸正

ページ範囲:P.983 - P.985

 胎児のステロイド環境は,胎生期の初期においては主に絨毛および母体の卵巣機能に依存しているが,胎児の発育つまり胎児の視床下部・下垂体・副腎・肝臓などの各器官および胎盤の形成発達により自律性・特色を出してくる.そして妊娠経過において著変するステロイドホルモンはエストロゲン・プロゲステロンである.非妊娠時に比べ妊娠末期においてはエストロゲンが500〜1,000倍,プロゲステロンが10〜50倍に増加する.最も大きな量的変化を示すエストロゲンについてみると,胎盤におけるエストロゲンの産生・代謝における特徴は,前述のように妊娠中大量に分泌されることと,特殊な生合成経路をもつことである.胎盤は単独ではエストロゲンを合成できず,エストロゲンの原料であるDHAは胎児副腎から分泌され,胎児肝臓と胎盤の双方の酵素の働きをうけてエストロゲンに合成されるため,この胎児と胎盤を合わせた生合成系を「胎児胎盤系」と呼んでいる.また産生された大量のエストロゲンの90%はエストリオール(E3)で最終的には母体尿中に排泄されるためこれを測定して胎児・胎盤機能検査として臨床応用されている.

胎盤の診断法

12.娩出胎盤の診かた

著者: 椹木勇 ,   神谷敬雄 ,   梅嵜圭吾

ページ範囲:P.986 - P.988

 正常妊娠末期の胎盤は円盤状で,直径12〜15cm,厚さ1〜2cm,重さ500g(胎児体重のおよそ1/6)で,娩出直後には,羊膜腔に面し,羊膜に被われた胎児面と,子宮内膜海綿層より剥離された母体面よりなり,その構造は表1および図1のようである.

13.生化学的検査法

著者: 坂田寿衛 ,   幾石泰雄 ,   山下昌樹 ,   五十嵐稔枝 ,   佐藤和雄

ページ範囲:P.989 - P.992

 周産期管理の著しい発展をみる最近,胎児の発育,成熟,well-beingに関する情報も単発でなく,多くの項目によりモニターリングされ総合的に評価し胎児監視が行われるようになってきた.
 とくに胎児胎盤機能を検索する場合,その基本的な考え方としては胎盤重量,胎児の大きさなどの形態面と,胎児仮死などの生理学的異常の面からとらえようとする2つの方法があり,胎児機能の評価も分娩中のfetal distressのような急性変化に対する診断から胎児発育,成熟,潜在的胎児仮死など慢性病態の診断や管理がなされてきている.

14.超音波診断法

著者: 丸茂元三 ,   岡井崇 ,   武谷雄二

ページ範囲:P.993 - P.994

 胎盤は超音波断層法で明瞭に描出される臓器であり,通常その同定は容易である.超音波による胎盤の観察に際しては、その付着部位,大きさ,形態異常の有無などを診断する必要がある.診断対象となる疾患は,前置・低位胎盤,胎盤早期剥離,巨大胎盤,膜様胎盤,分葉胎盤,胎盤血腫などであるが,それらを診断するためには,まず正常胎盤の妊娠週数に伴う超音波画像上の変化について知っておかなければならない.
 妊娠週数が進むにつれて,胎盤の成熟過程がしだいに進行する,妊娠中期までは胎盤実質は均一でありechogenicな像はなく,絨毛膜板は明瞭で平滑である.中期以降は胎盤実質内にechogenicな部分が増加し,絨毛膜板は波うつようになる.実質内の血管像や,胎盤辺縁洞もみられるようになる.また胎盤中隔の発達で分葉化した像を呈することもある,末期には胎盤中隔に石灰沈着がおこり高輝度エコーとなるため分葉構造がより明瞭となり,その中心部は低エコーで周囲は輪状に高エコーの構造がみられるようになる.しかし,このような胎盤の形態変化すべてが妊娠経過中に起こるわけではなく,程度もさまざまで妊娠末期までほとんど変化の認められない例もある.

疾患と胎盤

15.妊娠中毒症

著者: 日高敦夫 ,   中本収

ページ範囲:P.995 - P.997

 妊娠中毒症は分娩の終了とともに消退することから,母児接点としての胎盤にその本態を求めようとする報告が散見される.例えば,胎盤毒素説(1960 Magara),胎盤梗塞説(1914 Young),さらには胎盤貧血説(1929 Beker)など,とりわけ胎盤乏血状態と血圧上昇との関連は多くの動物実験により認められている1,2).そこで妊娠中毒症,とくにPIH(pregnancy induced hypertension)発症を胎盤循環動態と血管内皮機能との面より捉えてみた.

16.常位胎盤早期剥離

著者: 寺尾俊彦 ,   安藤勝秋 ,   金山尚裕

ページ範囲:P.998 - P.999

 常位胎盤早期剥離(早剥)は母児双方に致死的な影響を及ぼす重篤な産科合併症である.かつては妊娠中毒症に合併するものが多かったが,最近では非妊娠中毒症例の頻度が多く,従来記載のなかった絨毛羊膜炎(Chorioamnioitis:CAM)がとくに早産例の早剥の原因として注目されつつある1).以下,最近の知見をふまえて早剥について略述する.

17.前置胎盤

著者: 福井理仁

ページ範囲:P.1000 - P.1001

 前置胎盤placenta previaは,胎盤剥離部からの大出血,子宮内胎児死亡などの周産期異常を来たすため厳重な管理を要する疾患である.とくに子宮下部〜内子宮口付近からの出血は子宮収縮による止血機転が起こりにくく,大出血となり,母体生命を脅かす場合がある.したがって前置胎盤はより早期からの正確な診断と的確な分娩様式の決定が必要である.
 前置胎盤は,全前置胎盤,部分前置胎盤,辺縁前置胎盤の3種類に人別され(図1),その頻度は総分娩数の0.6%前後で,その約半数が部分前置胎盤である.また多産婦や高齢産婦に多いとも言われている1)

18.過期妊娠

著者: 武久徹

ページ範囲:P.1002 - P.1005

過期妊娠と胎盤
 胎盤重量増加は,妊娠40週以降は非常に緩やかになり,増大する胎児のガス交換,栄養補給が十分にできなくなる,このアンバランス(胎盤重量増加速度減少と胎児ガス交換および栄養要求の増加)が胎児死亡や stress 増加の原因となる.Naeyeは妊娠42週以降の胎児のストレス増大や子宮内胎児死亡原因は胎盤機能低下よりもむしろ胎児要求増大が原因であろうと述べている1)
 過期妊娠に見られる胎盤の異常で増加するものは絨毛膜羊膜炎である.いくつかの原因が考えられるが,絨毛膜羊膜炎の主な原因は頸管を通しての上行性感染であることから,頸管粘液の減少も関与するものと思われる.多くの絨毛膜羊膜炎は母体や胎児への悪影響を及ぼさないが,絨毛膜羊膜炎がない場合に比べて胎児や新生児死亡の相対危険度は軽度絨毛膜羊膜炎が存在すると2.6倍,中等度または高度絨毛膜羊膜炎が存在すると4.1倍になる(P<0.001)1)

19.癒着胎盤

著者: 吉沢浩志

ページ範囲:P.1006 - P.1007

 子宮—胎盤間接合部位は胎盤基底板と基底脱落膜で構成され,母体面表層の基底脱落膜は子宮内膜緻密層に由来する組織で,正常胎盤は子宮内膜海綿層で剥離して娩出される.
 癒着胎盤(placenta accreta)はまれな異常ではあるが,何らかの原因によって脱落膜形成が欠如した子宮壁に妊卵が着床発育し,胎盤の一部または全部が子宮壁に癒着して胎盤の剥離が困難となり,分娩第3期に大量出血をみたり,その一部では子宮摘出術も行わざるを得なくなる臨床上重要な疾患である.

20.IUGR

著者: 岸本廉夫 ,   中谷義明 ,   工藤尚文

ページ範囲:P.1008 - P.1009

 子宮内胎児発育遅延(IUGR)の代表的成因として胎盤機能不全があるが,胎盤機能不全は高血圧や糖尿病などの母体側要因によらない胎盤自体の病理学的変化によってももたらされる.IUGRと関連の強い胎盤の病理学的変化としては,大別すると,①血腫,②虚血性変化(梗塞),③腫瘍,④奇形,⑤炎症(絨毛炎)などがある,いずれも胎盤物質交換,胎盤循環の障害をもたらし,IUGRの原因となり得る。著者らの経験例も含めて代表的なものについて概説する.

21.糖尿病

著者: 光田信明 ,   宿田孝弘 ,   中山雅弘

ページ範囲:P.1010 - P.1012

 糖尿病合併妊娠は数多くの合併症妊娠のうちその頻度,周産期予後との関わりの高さから古くから研究されてきた.インスリン治療の導入後周産期死亡,トマトベビーなどの重篤な合併症は飛躍的に減少してきたが,現在においても問題点は残されている.たとえば先天奇形(計画妊娠の不徹底からか?),巨大児,分娩外傷,時には子宮内胎児発育遅延などの問題があり.新生児期のみならずその後の肥満との関連性まで提起されている.その病態の根底にあるのは母体高血糖ではあるが,母児間のブドウ糖移送のみですべては説明できない.そこで本稿では母児間の接点である胎盤を中心に形態的変化と物質移送という機能面からの検討を加える.

トピックス

22.絨毛サンプリング(CVS)

著者: 鈴森薫

ページ範囲:P.1014 - P.1015

 遺伝性疾患の出生前診断は羊水検査が中心的な役割を果たしながら進展してきたが,妊娠初期に実施できる絨毛検査が試みられるようになり,羊水検査に比較すれば少数例であるが,本邦でも臨床応用されつつある現況にある.

23.トロホブラスト細胞の培養

著者: 根上晃 ,   川上由香 ,   佐々木博正 ,   富永敏朗

ページ範囲:P.1016 - P.1017

 胎盤は受精卵に由来する組織と母体組織(子宮内膜組織:脱落膜組織)からなり,妊娠の進行に伴って形態と機能を著しく変化させながら発育する器官である.胎盤組織は組織採取の容易さ,魅力的な素材から多くの研究施設や研究者によって,胎盤組織,中でも絨毛組織の培養は古くから行われている.
 胎盤組織の培養は,一般の組織の培養と同様の方法で行うことができるが,初代培養では,1)移植片培養(explant culture) 2)単層培養(monolayer culture) 3)器官培養(organ culture)などがよく行われる(図1).
 以下簡単にこれらの培養法を紹介する.

24.Insulin-like Growth Factor(IGF)と胎盤

著者: 久保田俊郎 ,   麻生武志

ページ範囲:P.1018 - P.1020

 ヒトのinsulin-like growth factor(IGF)は構造上インシュリンに類似した一群のペプチドで,親和性は低いもののインシュリンレセプターと結合し,インシュリン様作用を現す.近年,生殖内分泌領域でのIGFに関する研究も活発に行われており,とくに妊娠時胎児・胎盤系におけるIGFの役割が注目される.
 本稿ではIGFと胎盤に関する最近の知見を,著者らの成績も交えて簡単に述べたい.

25.妊娠性蛋白

著者: 水谷栄彦

ページ範囲:P.1022 - P.1024

 著者らは,胎盤中の各種プロテアーゼ類を検索し,妊婦血清中のプロテアーゼ類との関係を明らかにしてきた1).最近ではアミノペプチダーゼPの存在を認め,その精製を行い,酵素学的性質を明らかにしつつある.本稿では,胎盤プロテアーゼと母体胎児の血圧調節機構について述べる.
 1940年代に妊婦血中にWerleがオキシトシン(バゾプレシン)分解酵素,Pageがアンジオテンシン分解酵素の存在を報告した.これらが胎盤プロテアーゼ研究の発端である.バゾプレシンは細動脈を収縮させ血圧を上昇させるペプチドで,水分保持も行うので,抗利尿ホルモンと呼ばれている.アンジオテンシンIIは生体内の強力な血管収縮性ペプチドのひとつである.妊婦血中にバゾプレシンやアンジオテンシンを分解する酵素が存在することはこのように古くから知られていたが,それらはあまり詳しくは検討されてこなかった.胎盤プロテアーゼは,妊婦血中に遊出することから,私は約25年前妊婦血中プロテアーゼの測定を胎盤機能検査法として臨床応用することから始めた.

カラーグラフ 遺伝講座・2

出生前診断の実際

著者: 鈴森薫

ページ範囲:P.949 - P.951

出生前診断時の留意点
 出生前診断は、胎児が重篤な遺伝性疾患などに罹患している可能性があり,なんらかの手法により精度の高い診断情報が得られる場合に考慮される.出生前診断を考慮する際に留意しておくべき事項をまとめると,次のようになる.
 1)胎児が罹患している可能性(危険性),検査法の診断限界,副作用などについてよく説明し,十分カウンセリングを行う.

Q&A

クラミジア感染症における各種検査の信頼度—日米の対比

著者: 菅生元康 ,   矢沢珪二郎

ページ範囲:P.1025 - P.1026

 Q クラミジア感染症の診断法として抗体測定法がかなり普及していますが,臨床の場で,血清診断について混乱があるようですが,その点について教えて下さい(埼玉M生).
 A 日本:クラミジアトラコマティス感染症の診断法として,本邦では近年開発された抗体測定法(イパザイム,ヒタザイムなど)が健康保険でも一部適用とされており,かなり普及している.しかし,その結果一般臨床の場で,血清診断の解釈について混乱が認められる.すなわち特異抗体加存在,種類(IgG,IgA)および抗体価を調べることにより,個々の症例のクラミジア感染が活動性かいなかがわかるという検査結果の,いわば拡大解釈が混乱のも事とと思われる.

産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン

腹腔鏡下の切開・切断・止血・縫合などの処置

著者: 堤治

ページ範囲:P.1028 - P.1028

 レーザー,電気メス,自動縫合器,各種鉗子類等の器具の発達にも支えられ,切開・止血等の手術操作は腹腔鏡下でも開腹下と同様に可能となりつつある.今回は切開・止血・縫合等にあたって各種器具の特徴を活かした様々な場合への対応を述べる.
 腹腔鏡下手術における切開,切断は基本的には鋏鉗子を用いて行うが,レーザーも有用である(表).必ず把持鉗子で切開部位を展張し,腹腔鏡を接近させ切開部位を拡大し血管の有無等を確認の上行う.電気メス凝固の併用で出血は最小限にとどめることができる.子宮円靱帯等小血管を含む組織では切断部位の両側をあらかじめ電気凝固してから中央を切断する.子宮動脈,卵巣動静脈等大きな血管を含む場合はエンドGIA,エンドカッター等の自動縫合器が操作も容易で簡便である(表).針糸による結紮やクリッピングは組織が大量になる時にはあまり適さず,ある程度血管を分離するなどしてから用いる.

広汎性外陰摘出術における大伏在静脈の温存法

著者: 半藤保

ページ範囲:P.1029 - P.1029

 従来日本婦人の外陰癌は多くなかったが,近年長寿社会の到来と共にこれが増加しているように見受けられる.したがって外陰癌に対する広汎性外陰摘出術も,かつてほど珍らしいものでなくなり,大きな病院では年に2例前後この手術が行われている.
 広汎性外陰摘出術の術式について内外の手術書をみると,ここでとりあげる大伏在静脈は浅鼠径リンパ節を外陰皮膚とともに剥離,摘出する時に,結紮・切断処理することになっている.確かにこの静脈を切断した方が,手技上便利かも知れない.しかしその便利さは相対的なもので,大伏在静脈の剥離,露出に少し手間をかけるだけでこれを温存でき,しかも周囲の浅鼠径リンパ節やリンパ管の摘出も,非温存例に比べなんら遜色なく行える.大伏在静脈を温存したために,深鼠径リンパ節の郭清が困難になることもない.広汎性外陰摘出術において,鼠径部の皮膚切開,ついで浅鼠径リンパ節のhorizontal groupを鼠径靱帯の上方で,外側方から内側方へ向け外腹斜筋腱膜および腹直筋鞘が露出するように,脂肪組織とともに剥離を進めるとき.浅腹壁動静脈Vasa epigastrica super—ficialis,浅腸骨回旋動静脈 Vasa circumflexailium superficialisは切断,処理される.

原著

妊娠時の血小板機能の変化—コレステロールが血小板凝集に与える影響

著者: 飯岡秀晃 ,   赤田忍 ,   吉田剛祥 ,   島本太香子 ,   阪本義晴 ,   山田嘉彦 ,   一條元彦

ページ範囲:P.1033 - P.1036

 妊娠時の血小板機能の変化を,コレステロールとの関係を中心に検討し以下の成績を得た.
 1.血小板中のコレステロール濃度(μg/mgprotein)は,非妊娠婦人では,12.5±3.0で,正常妊娠婦人では,15.4±3.2であった.一方,妊娠中毒症合併妊娠婦人で1よ19.7±3.5であった.

多施設による閉経および卵摘に伴う骨量変化の検討—椎体骨折および腰背痛との関係を中心として

著者: 太田博明 ,   牧田和也 ,   隅田能雄 ,   池田俊之 ,   増沢利秀 ,   小武海成之 ,   佐藤博久 ,   小林英郎 ,   清水謙一 ,   大森茂 ,   中村英世 ,   山岡完司 ,   野澤志朗

ページ範囲:P.1037 - P.1043

 近年高齢化社会の到来とともに骨粗鬆症への関心が急速に高まっているが,本症はとくに閉経後または卵巣摘出後の女性に多発する疾患である.そこで今回,多施設での産婦人科外来受診者430名を対象として,椎体骨折の有無,腰背痛の有無および慈大式分類とMD/MS法による骨萎縮度などの検索を行い,相互の関係について検討した.その結果,未閉経群と閉経群とでは,骨量の減少に明らかな差異が認められたが,腰背痛を訴えた患者が必ずしも明確な骨量減少を伴うことはなかった,なお,自然閉経群と卵巣摘出群との間には骨量減少に差異は認められなかった.また,骨折のある群と骨折のない群との間には,慈大式分類およびMD/MS法ともに骨萎縮度に差異が認められた.閉経期にある女性は骨粗髪症の予防が何より重要であるが,椎体骨折リスクの鑑別に慈大式分類およびMD/MS法は簡便かつ有用であることが示唆された.

症例

双角子宮片側内膜癌に対するMPA投与後の左右子宮動脈血流動態の変化—超音波カラードップラーによる評価

著者: 柏木宣人 ,   藤田宏行 ,   山本宝 ,   岡田弘二

ページ範囲:P.1045 - P.1048

 近年,超音波カラードップラーの普及はその簡便で非侵襲的な方法のため,周産期で広く利用されるようになってきた.しかし婦人科領域での試みはまだ数少ない.測定値の再現性もよく,とくに腫瘍では,Neovascularizationの強い場合ほど,治療効果の判定の一手段として有用と考えられる.
 今回,われわれは双角子宮における片側内膜癌(GI)病巣に対し,抗癌内分泌療法として高用量MPA(酢酸メドロキシプロゲステロン)600mg/日を6週間投与し,その間超音波カラードップラー(アロカ SSD−2000)を用いて左右の子宮動脈のResistance-Index(RI)の変動.Max Velocityと血中E2並びに血中MPA濃度を測定した.その結果,双角子宮の癌病巣側の子宮動脈RIは0.644から0.835へ,対側正常子宮のRIは0.703から0.792といずれも血管抵抗の上昇を認めたが,病巣側の変化の方が顕著であった.このことよりMPAの作用は腫瘍細胞に対する直接効果ばかりでなく,間質を介した間接効果もあることが示唆された.

巨大卵巣粘液性嚢胞性腫瘍の1例

著者: 吉田壮一 ,   板持広町 ,   片桐千恵子 ,   関島秋男 ,   石原浩 ,   皆川幸久 ,   紀川純三 ,   寺川直樹

ページ範囲:P.1049 - P.1051

 腫瘍重量30kgを超える巨大卵巣腫瘍はきわめてまれであり,本邦では今までに7例の報告を数えるのみである.腫瘍重量44kgの巨大卵巣粘液嚢胞性腫瘍境界悪性の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.症例は38歳の主婦で,腹部膨満感,軽度の呼吸障害ならびに歩行障害を主訴として来院した.術前検査において,CAI25,CA72-4,CA19-9,シアリルLEX抗原の腫瘍マーカーの軽度上昇を認めた.腫瘤が巨大なために,MRI,CT,超音波断層法を用いた画像診断による腫瘍全体の性状判定は困難であった.
 手術に際しては,腫瘤摘出による血圧変動にそなえて,左側臥位で手術を開始し,腫瘤摘出後に仰臥位とした,術後合併症として,再拡張性肺水腫や起立性低血圧などが挙げられているが,本症例の術後経過は順調であった.

MRIが診断に有効であり妊娠27週4日で生児を得た頸管妊娠の1例

著者: 竹内久清 ,   藤脇伸一郎 ,   斉藤寿一郎 ,   飯田智博 ,   荻原哲夫 ,   海老原肇 ,   林和彦 ,   品川俊人

ページ範囲:P.1053 - P.1056

 頸管妊娠は,ほとんど妊娠初期に流産となり中期以降まで持続し生児を得ることはきわめてまれである.経験した症例は35歳2妊1産の看護婦で,妊娠22週3日に近医より前置胎盤の診断で出血のため搬送となった.31歳のとき前置胎盤の既往がある.子宮は成人頭大で軟,子宮下部が膨隆し瓢箪型を呈していた.超音波断層法で胎盤は前壁付着,全前置胎盤、頸管の拡張が観察された,本症のMRIは本邦初の試みであるが,胎盤の頸管内陥入および頸部描出の不明により頸管妊娠と判断した,妊娠27週4日に出血増量,子宮収縮増強し緊急帝切施行,女児892gApgar score 7の生産だった.胎盤は子宮下部から頸部に強固に癒着,剥離後噴水状大量強出血をきたした.内子宮口付近は全周性に羊膜状に菲薄化を示した.子宮頸部の病理組織像で胎盤付着部位に頸管腺の存在を認めた.Rubinの頸管妊娠4条件はすべて満たした.患者は経過順調で術後23日目に,児は日齢117日,2,236gで退院した.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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