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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻8号

1994年08月発行

今月の臨床 胎盤—母児接点としての役割

物質のトランスポート

7.糖,脂質

著者: 佐川典正1

所属機関: 1京都大学医学部婦人科産科

ページ範囲:P.972 - P.974

文献概要

 グルコースは胎児にとって必須のエネルギー源であるが,胎児はこれをもっぱら母体から供給されなければならない.母体と胎児の間には胎盤が一種の隔壁として存在するので,グルコースはまず母体血中から胎盤の細胞内に取り込まれ,その後胎児側の血流中に移行することになる.
 一般的に,胎盤での物質輸送は,母体側の子宮胎盤血流量,物質の物理化学的性質,胎児側の胎盤血流量など多くの因子に影響される,また,脂質など特殊な場合には,その物質が胎盤で代謝されるか否かも関係することがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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