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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻8号

1994年08月発行

文献概要

今月の臨床 胎盤—母児接点としての役割 疾患と胎盤

17.前置胎盤

著者: 福井理仁1

所属機関: 1徳島大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1000 - P.1001

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 前置胎盤placenta previaは,胎盤剥離部からの大出血,子宮内胎児死亡などの周産期異常を来たすため厳重な管理を要する疾患である.とくに子宮下部〜内子宮口付近からの出血は子宮収縮による止血機転が起こりにくく,大出血となり,母体生命を脅かす場合がある.したがって前置胎盤はより早期からの正確な診断と的確な分娩様式の決定が必要である.
 前置胎盤は,全前置胎盤,部分前置胎盤,辺縁前置胎盤の3種類に人別され(図1),その頻度は総分娩数の0.6%前後で,その約半数が部分前置胎盤である.また多産婦や高齢産婦に多いとも言われている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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